
岩井優『習慣のとりこ –見つめ、再生、指しゃぶり』
2016年8月26日(金)-9月25日(日)
https://www.facebook.com/biyongpoint/
会場1:秋田公立美術大学ギャラリー BIYONG POINT
開廊時間:9:00-18:00
会期中無休
会場2:南大通旧iMacガレージ(秋田市中通五丁目5-29)
会期中24時間鑑賞可
企画:慶野結香(秋田公立美術大学)
秋田公立美術大学では、クレンジング(洗浄・浄化)という普遍的な行為を一貫したテーマに制作活動を行なう岩井優の個展『習慣のとりこ –見つめ、再生、指しゃぶり』を、秋田公立美術大学ギャラリー BIYONG POINTと南大通旧iMacガレージの二会場で開催する。
岩井優は1975年京都府生まれ。2009年に東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程を修了。人々が生活の中で実践している行為を増幅/変換し、共に協働するという手法で、映像作品やインスタレーション作品を発表している。在学中から現在にいたるまで、世界各地の展覧会に参加。近年もホイットニー美術館やMeetFactory(プラハ)、Kunsthal KAdE(アルメスフォールト、オランダ)などの企画展に参加し、昨年はTakuro Someya Contemporary Artで個展を開催している。そのほか、今年のフェスティバル/トーキョー16では、セバスチャン・マティアスの舞台美術を手がける。
岩井は昨年も秋田公立美術大学の企画により、同地で滞在制作および展覧会『習慣のとりこ –踊り、食べ、排便する。』を実現。秋田市新屋地域を中心に、変わりゆく湧水や盆踊りの変化をリサーチするとともに県政映画やニュースを通して、戦後の地方都市の姿と現在の生活の連続性にアプローチした。
今回の滞在制作において、岩井は現在ほとんど目にすることのなくなった8mmフィルムやビデオなどを使ったホームビデオのリサーチを通じて、市井の人々の暮らしや祭りなど文化的慣習の変化から地方都市の変遷を眺める。本展は人材育成事業であることを活かし、アーティストの活動に興味を持つ地域住民と制作プロセスを協働するだけでなく、作品の内容などもアーティストと参加者が話し合い相互に影響を与えていくことを重視している。アーティストのスタジオおよび展示会場として使用する秋田公立美術大学ギャラリー BIYONG POINTに加え、中心市街地の南大通旧iMacガレージでは外から鑑賞する形式の展示を行なう。
関連企画
展覧会『習慣のとりこ』オープニングトーク
岩井優、本プロジェクト参加者
2016年8月26日(金)18:30-20:00
会場:秋田ケーブルテレビ(CNA)エントランス(秋田市八橋南一丁目1-3)

