Sergej Jensen Hate Matisse (2013) Aquazol, acrylic and wood on silk
セルゲイ・イェンセン『Classic』
2016年4月22日(金)-6月19日(日)
RAT HOLE GALLERY
http://www.ratholegallery.com/
開廊時間:12:00-20:00
休廊日:月
※オープニング・レセプション:4月22日(金)18:00-20:00
ラットホールでは、さまざまな織物をファウンドオブジェとして転用した絵画作品で知られるデンマーク出身のアーティスト、セルゲイ・イェンセンの個展『Classic』を開催する。
セルゲイ・イェンセンは1973年デンマーク・マウレゴー生まれ。現在はベルリンとニューヨークを拠点に制作活動を行なう。麻やリネン、シルク、ウールなどさまざまな織物を叙情的なコンポジションで組み合わせたテキスタイルの絵画作品を制作している。制作過程には、縫合や漂泊、染色が組み込まれ、無造作に切り落とされた布地のひとつひとつが、筆触を想起させる。ときに実際の絵筆を使用する際には、抑制の利いた色調のみが採用され、具象と抽象の間を揺れ動くようなミニマルな画面をつくりだしている。これまでに、第4回ベルリン・ビエンナーレ(2006)やルイジアナ近代美術館、パリ市立近代美術館、ニューヨークのスカルプチャーセンター、ロサンゼルスのハマー美術館などの企画展に参加。ニューヨークやロンドン、ベルリン、ブリュッセルなど各地のギャラリーで数多くの個展を開催している。
本展では、欧米の銀行で貨幣運搬に使われる布袋を幾何学的な抽象絵画のようにグリッド状に縫い合わせた「Money Bag」や、ルネサンスやロマン主義といった古典絵画を参照した具象イメージ、あるいはテンペラ画やフレスコ画のレイヤーに似たテクスチャーを用いた昨年から取り組んでいる具象作品を発表する。
Above: Untitled (2014) Sewn moneybags. Below: Untitled (old vs. young) (2014) Acrylic on linen.