竹川宣彰「アフターアワーズ」@ オオタファインアーツ


竹川宣彰「HONESTY」2015年 194 x 259 cm キャンバス・アクリル

竹川宣彰「アフターアワーズ」
2015年9月5日(土)-10月10日(土)
オオタファインアーツ
http://www.otafinearts.com/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※オープニングパーティ:9/5(土)18:00-

オオタファインアーツでは、社会的・政治的問題の渦中に自ら飛び込んで問題を考察し、その経験を作品へと具現化する竹川宣彰の個展『アフターアワーズ』を開催する。

竹川宣彰は1977年東京都生まれ。2002年に東京芸術大学油画科学部を卒業すると、同年、オオタファインアーツで個展を開催。以来、『Portrait Session』(広島市現代美術館、2007)、『リアル・ジャパネスク:世界の中の日本現代美術』(国立国際美術館、2012)、第12回リヨンビエンナーレ(2013)など国内外で数多くの展覧会に参加。Chim↑Pomが発案し、東京電力福島第一原子力発電所の帰還困難区域内にある民家で開催中の『Don’t Follow The Wind.』に参加。9月19日から十和田市現代美術館で開幕する『メッセージズ—高橋コレクション』にも参加を予定している。

オオタファインアーツでは2年半振りとなる本展のタイトル「アフターアワーズ」とは、クラブパーティーの夜明け過ぎ、狂騒の余韻が残るなか、人々がトーンダウンしながら過ごす時間を意味する。竹川は、経済成長の夢から抜け出す人々、仕事のあとに街頭の抗議に参加する人々など、さまざまな「アフター」のなかにいる人々を意識して作品を制作し、本展を一部の知性がヒートアップしつつある現代社会において、さまざまな問題の根本についてしばしゆっくり考えられる「アフターアワーズ」を提供する場として位置づける。

近年、原発やヘイトスピーチといった問題において、アートの枠を超えた積極的な活動を行なう竹川は、ヘイトスピーチのような個別の問題を通して考えるテーマ、アジアを思考するなかで受け取ったテーマ、「経済史」のようなさらに大きなテーマといった関連しつつも異なるテーマを同等に扱う土台として、ペインティングというオーソドクスな手法を選びとっている。また、本展に出品するペインティングには、デモのプラカードやストリート表現に用いるアクリル絵の具が初めて使用される。

メッセージズ—高橋コレクション 草間彌生からチームラボまで
2015年9月19日(土)-2016年1月11日(月、祝)
十和田市現代美術館
http://www.towadaartcenter.com/

Copyrighted Image