phono/graph ─ sound, letters, graphics @ ギンザ・グラフィック・ギャラリー

phono/graph ─ sound, letters, graphics
2014年5月9日(金)-5月31日(土)
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
開廊時間:11:00-19:00(土曜は18:00まで)
休廊日:日、祝
※オープニングパーティ:5月9日(金)17:30-19:00

藤本由紀夫が監修を務め、2011年の大阪dddギャラリーでの展示以来、複数の都市で開催されてきた企画展が『phono/graph ─ sound, letters, graphics』として、ギンザ・グラフィック・ギャラリーにて開催される。

同展は、近年の加速的なテクノロジーの発展によって、音楽/音、文字、画像、映像など、さまざまな編集対象全てが、同等かつ万人に共有できる時代を背景に、「音とアートとグラフィックの新しい可能性を俯瞰的に捉えてみたい」という取り組みとして開催されてきた。

本展では藤本をはじめ、Intext、八木良太、ニコール・シュミット、Softpadの5組の新作を含む視覚表現、聴覚表現というジャンルを越えた作品を紹介する。会期初日には藤本、八木、見増勇介(Intext)によるギャラリートーク、最終日の5月31日には参加アーティストによるパフォーマンス・イベントが開催される予定。

発明王エジソンは、現れては消えてしまう音を、写真のように記録/保存/再生/複製できる装置を発明した。彼はその装置に「写真(photograph)」に対抗して「蓄音機(phonograph)」と名付けた。1877年のことである。そのphonographは、今、photographと同じように扱える時代になった。だからこそ、文字と音は新しい関わりを必要としている。

ヴィリエ・ド・リラダンの小説「未来のイヴ」の中で、主人公の発明家エディソンはこう嘆いている。「—歴史を通觀して全く驚き入ること、しかも、不可解でさへあることは—何千年も昔から、夥しい大發明家が輩出したのに、誰一人「蓄音機」を發明しなかったといふことだなあ!」”蓄音機の父”エディソンがこう嘆くのは、蓄音機があまりにもシンプルな原理だからである。「鋼鐡の細い針が一本、チョコレートの包み紙が一枚、まあ大體そんなところ、それに銅の圓筒が一つ、これだけあれば天と地のあらあゆる聲と響とを貯藏蓄積することが出来るのだ。」(斎藤磯雄訳)
藤本由紀夫(同展チラシより)

関連イベント
ギャラリートーク
藤本由紀夫、八木良太、見増勇介(Intext)
2014年5月9日(金)16:00-17:30
会場:DNP銀座ビル3階
定員:70名(無料、要予約)
※ギャラリーのウェブサイトより申込可

party phono/graph
2014年5月31日(土)18:00-20:00
メンバーによるパフォーマンス・イベント
予約不要

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