モホイ=ナジ/イン・モーション@神奈川県立近代美術館 葉山

視覚の実験室 モホイ=ナジ/イン・モーション
4月16日(土)-7月10日(土)
神奈川県立近代美術館 葉山
http://www.moma.pref.kanagawa.jp


映画『光の戯れ 白・黒・灰』(1930)より (c)Hattula Moholy-Nagy
構成主義の写真家、美術家、そしてバウハウスの教師として知られているモホイ=ナジ・ラースローの全貌を紹介する日本初の個展が神奈川県立近代美術館 葉山で開催される。ハンガリー出身のモホイ=ナジは20世紀初頭、写真、デザイン、映画、キネティック・アートなど多領域を通して、「光と運動による造形」がもたらす「新しい視覚(ニュー・ヴィジョン)」を追求し、メディア・アートの先駆者としても高い評価を得ている。
教育者としての評価も高く、ドイツのバウハウスで教鞭を執り、1937年にイギリスからアメリカに渡り、シカゴを中心に制作とともに造形教育活動を続ける。その影響は欧米のみならず、日本でも1930年代の新興写真運動、また、瀧口修造との交流を通じて、実験工房の芸術家たちにも影響を与えている。
本展は、未公開作品を含む貴重な遺族所蔵のコレクションを中心に、国内外の美術館から集められた作品・資料を通して、モホイ=ナジの仕事を展望することのできる回顧展となる。
会期中にはギャラリートークが予定されている。また、同美術館での展示後、京都国立近代美術館、川村記念美術館への巡回が予定されている。

文中の作家名の表記は、本展覧会に合わせて、欧米主流である「ラースロー・モホリ=ナギ」という従来の呼称に対し、出自であるハンガリーの姓名順と発音に従い、「モホイ=ナジ・ラースロー」としています。

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