佐々瞬個展「うたが聞こえてくる暮し(旅先と指先)」@ ARTZONE


佐々瞬「私たちの暮しのために」2016年

佐々瞬個展「うたが聞こえてくる暮し(旅先と指先)」
2016年6月25日(土)-7月24日(日)
ARTZONE
http://artzone.jp/
開廊時間:13:00-20:00(土日祝は12:30から)
会期中無休

展覧会企画:藤本悠里子(京都造形芸術大学アートプロデュース学科4回生)

ARTZONEでは、近年、MOTアニュアルや六本木クロッシングといった展覧会に選出されてきた佐々瞬にとって、関西では初めてとなる個展『うたが聞こえてくる暮し(旅先と指先)』を開催する。

佐々瞬は1986年宮城県生まれ。2009年に東京造形大学美術学科絵画専攻を卒業。演劇の一場面を想起させるインスタレーションやパフォーマンス、個人的な出発点からフィクションを交えつつ、歴史へとアプローチする映像作品など、さまざまな表現形式で作品を発表している。2012年には『MOTアニュアル2012 Making Situations, Editing Landscapes 風が吹けば桶屋が儲かる』(東京都現代美術館)に参加。昨年は「手帖のある暮し/旗の行方」(HOSPITALE PROJECT)、「とある発掘とリポート、その準備」(黄金町エリアマネジメントセンター Site-Aギャラリー)、「とある日のこと(箱を受け取る)」(Alainistheonlyone)を開催。2015年11月の鳥取でのレジデンス・プログラム以降は、人々の暮しや他人には分かり得ない領域とどのように関わることが出来るのかを問い、その可能性に取り組んでいる。

本展では、佐々が旅先で出会った人々の暮しを主題に制作したふたつの新作を発表する。ひとつは、著書『一戔五厘の旗』(1971 年)で、庶民の暮しの旗を掲げることを謳った花森安治と、彼が編集長を務めていた頃の雑誌『暮しの手帖』の読者たちにまつわる作品。佐々が鳥取や六本木クロッシングで発表してきたシリーズの最終章となる。もうひとつは、本展の準備過程で出会った京都に住むある親子をきっかけにした作品で、個人の思いやパーソナルなモチベーションを伝える手段として「うた」を用いた他人同士の対話を試みる。


Both:佐々瞬「旗の行方」2016年

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