イマジナリー・シノニム @ トーキョーワンダーサイト本郷


コビール・アフメッド・マスム・チスティー「The Blindness that I Joy」2015年 Photo:Rasel Chudhury

イマジナリー・シノニム
2016年6月11日(土)-7月31日(日)
トーキョーワンダーサイト本郷
http://www.tokyo-ws.org/
開館時間:11:00-19:00
休館日:月(ただし、7/18は開館)、7/19

トーキョーワンダーサイトでは、2015年度海外クリエーター招聘プログラムに参加、TWSレジデンスで滞在制作を行なったアーティスト、ケルヴィン・アトマディブラタ、コビール・アフメッド・マスム・チスティー、アディティア・ノヴァリの3名の作品を紹介する展覧会『イマジナリー・シノニム』をTWS本郷で開催する。

ケルヴィン・アトマディブラタ(1988年生まれ)は、2012年にシンガポール南洋理工大学スクール・オブ・アート・デザイン・メディアを卒業。現在はジャカルタを拠点に活動している。身体、生と死、ジェンダーをテーマに、パフォーマンスを中心にとした作品制作を行なう。今回の滞在では、日本のマンガの少年のキャラクターや、少年犯罪の心理をリサーチし、必然と偶然、運命や死を扱った作品を制作した。本展では異世界の移動や異人格への変貌をテーマとしたインスタレーションを展開する。


Left:ケルヴィン・アトマディブラタ「Death Saves the Strawberry」2013年- Photo:Vincent Chow Right:ケルヴィン・アトマディブラタ「the one that got away」2014年

ダッカを拠点に制作活動を行なうコビール・アフメッド・マスム・チスティー(1976年生まれ)は、ダッカ大学大学院で彫刻を学ぶ一方、5人のアーティストとともに非営利組織「ブリット・アーツ・トラスト」を設立、同組織はバングラデシュのアーティスト・ラン・スペースの先駆けとして知られている。主にパフォーマンス、インスタレーション、アニメーションといった形式での発表をしている。滞在中に実施した日本のおばけ(妖怪・幽霊)に関するリサーチや、保育園児と地域住民を対象としたワークショップをもとに制作した、パペットを使った人形劇の映像インスタレーションやドローイングを発表する。

アディティア・ノヴァリ(1978年生まれ)は、インドネシアのパラヤンガン大学で建築を学んだ後、オランダのデザイン・アカデミー・アイントホーフェンで修士号を取得。ジャワの伝統的な影絵芝居(ワヤン・クリ)の人形遣い、建築家、プロダクト・デザイナーとしての経歴を併せ持つ。今回の滞在では、日本の茶道と煎茶に出合い、その文化や歴史についてリサーチを実施。中国系のインドネシア人として、中国、インドネシア、日本の喫茶文化の考察を通して、境界、アイデンティティ、国家という概念に改めて問いを投げかける。


アディティア・ノヴァリ「Deconstruction Moment : study of Sen-cha and Cha-no-yu (tea ceremony)」2016年

展覧会初日には、出品作家によるオープニング・トークを開催。同日には、ケルヴィン・アトマディブラタのインスタレーション内では、大駱駝艦(松田篤史、湯山大一郎)を迎えたパフォーマンスのほか、各アーティストによるパフォーマンスを実施予定。詳細は公式ウェブサイトを参照。

関連企画
オープニング・トーク
出演:ケルヴィン・アトマディブラタ、コビール・アフメッド・マスム・チスティー、アディティア・ノヴァリ
2016年6月11日(土)15:00-17:00
会場:トーキョーワンダーサイト本郷
※日英逐次通訳あり


コビール・アフメッド・マスム・チスティー「Quandary」2011年

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