映像ミュージアム2016「フィオナ・タン-どこにいても客人(まれびと)として」@ 北海道立近代美術館


「興味深い時代を生きますように」 May You Live in Interesting Times 1997 Courtesy the artist, Frith Street Gallery, London and Wako Works of Art,Tokyo

映像ミュージアム2016
フィオナ・タン—どこにいても客人(まれびと)として
2016年3月12日(土)-3月13日(日)13:30-
北海道立近代美術館 講堂
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/knb/
開催時間:13:30-
定員:230名(先着順、全席自由)、無料

北海道立近代美術館では、記憶とイメージの関係をめぐる詩的な映像作品で知られるフィオナ・タンのふたつの作品を上映する映像展『フィオナ・タン—どこにいても客人(まれびと)として』を二日間に渡って開催する。

フィオナ・タンは1966年インドネシア・プカンバル生まれ。中国系インドネシア人の父とスコットランド系オーストラリア人の母の間に生まれ、幼少期をオーストラリアで過ごす。その後、88年にオランダへ移住。現在はアムステルダムを拠点に活動している。ドクメンタ11をはじめ世界各地で作品を発表し、日本国内でも東京都写真美術館と国立国際美術館を巡回した『まなざしの詩学』(2014-2015)、金沢21世紀美術館で開催した『エリプシス』(2013)で個展を開催、横浜トリエンナーレ(2001)などにも出品している。さらに、IZU PHOTO MUSEUMでの個展も控えている。

本映像展では、タンの出自を探る「興味深い時代を生きますように」(1997)と、タン自身のイメージ論を凝縮した「影の王国」(2000)という、彼女の実践を理解する上で重要な初期の二作品を上映する。前者はインドネシアでの反中国人暴動によって離散した自らの家族の体験を追った内容で、しばしばポストコロニアリズムの文脈で解釈されるタンの代表的な作品とされる。後者は近年の関心にも繋がるような映像の虚構と現実の関係を考察した内容となっている。両日ともに13:30より二作品を上映。13日には上映後に美術批評家の市原研太郎の特別レクチャーを開催する。

特別レクチャー「フィオナ・タン」から現代アートを考える
講師:市原研太郎(美術批評家)
2016年3月13日15:30-(約60分)
会場:北海道立近代美術館 講堂
定員:230名(先着順、全席自由)、無料

ART iT Archive
インタビューフィオナ・タン「鏡の間」(2013年10月掲載)


Both:「影の王国」Kingdom of Shadows 2000 Courtesy the artist, Frith Street Gallery, London and Wako Works of Art, Tokyo

近美コレクション
『さとぽろ』とその時代、詩・版画・都市のモダニズム
2015年12月19日(土)-2016年3月21日(月、祝)
北海道立近代美術館 展示室A

平山郁夫展—遥かなるシルクロードと北海道—
2016年2月6日(土)-3月21日(月、祝)
北海道立近代美術館 展示室B
特設ウェブサイト:http://www.stv.ne.jp/event/hirayama/

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