天神洋画劇場 伊藤隆介の「フィルム・スタディーズ」
2016年6月4日(土)-7月3日(日)
三菱地所アルティアム(イムズ8F)
開館時間:10:00-20:00
休館日:6/21
※オープニングレセプション:6月4日(土)18:30-20:00
三菱地所アルティアムでは、実験的な映像作品で日本を代表する映像作家として知られる伊藤隆介による『天神洋画劇場 伊藤隆介の「フィルム・スタディーズ」』を開催する。
伊藤隆介は1963年北海道生まれ。東京造形大学在学中に映像作家のかわなかのぶひろに師事し、実験映画の制作をはじめる。フィルムの物質性に着目し、使用済みフィルムやかつて販売されていた上映用映画フィルムをコラージュ、モンタージュの素材(廃材)として扱った「版(Plate)」シリーズや、精巧につくられた模型やジオラマなどのミニチュアと映像からなる映像インスタレーション「Realistic Virtuality(現実的な仮想性)」をはじめとする、「映像とはなにか」を探求する作品の制作を続けている。近年は札幌宮の森美術館での個展『伊藤隆介ワンマンショー:All Things Considered』のほか、青森県立美術館、北海道立近代美術館での企画展、国際交流基金とソウル大学校が主催した『Re:Quest−1970年代以降の日本現代美術展』(ソウル大学校美術館)などに出品。イメージフォーラム・フェスティバル、札幌国際芸術祭、恵比寿映像祭でも作品を発表している。また、福岡では2005年の第3回福岡アジア美術トリエンナーレに参加している。
本展では、映像インスタレーション「Realistic Virtuality(現実的な仮想性)」の最新作として、旅客機内の座席、サメ、恐竜など、映画のシーンを想起させるセットを展示会場に設置し、これらの精密なセットを撮影したライブ映像を投影することで、実物と映像が同時に展示される状態をつくりだす。6月5日には、映像作家でキュレーターの澤隆志と青森県立美術館学芸主幹の工藤健志を聞き手に、会場内で伊藤のトークを行なう。
関連企画
伊藤隆介の「フィルム・スタディーズ」
ギャラリートーク「ゴールデン洋画トーク」
伊藤隆介、澤隆志+工藤健志
2016年6月5日(日)14:00-15:30
会場:三菱地所アルティアム(イムズ8F)
無料、予約不要、要展覧会チケット
「Realistic Virtuality(恐竜の支配)」2001年
本展新作のためのスケッチ 2016年