Liam Gillick, Installation view at Galerie Eva Presenhuber, Zurich, 2012. © Liam Gillick, Courtesy of Galerie Eva Presenhuber, Zurich, TARO NASU, Tokyo
リアム・ギリック『Vertical Disintegration』
2013年11月28日(木)-12月27日(金)
TARO NASU
http://www.taronasugallery.com/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※オープニングレセプション:11月28日(木) 18:00-20:00
TARO NASUでは、イギリス現代美術を代表するコンセプチュアル・アーティストとして知られるリアム・ギリックの個展を開催する。
ギリックは1964年バッキンガムシャー州エイルズベリー(イギリス)に生まれる。87年にゴールドスミス・カレッジを卒業し、89年にカーステン・シュバートで初の個展を開催すると、90年代にはデミアン・ハーストやサラ・ルーカスらとともにYBA(ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)の草創期のアーティストとして注目される。経済や労働、社会組織への考察を前提としつつ、ミニマリズムやコンセプチュアリズムに影響を受けた彫刻作品やパフォーマンスなどを発表。また、写真家ヘンリー・ボンドとの恊働をはじめ、アーティストや建築家、デザイナーやライターとの恊働制作を積極的に行う。執筆や教育にも携わり、2006年から07年にかけてベルリンで開催され、その後メキシコでも行われた「unitednationsplaza」でも中心的な役割を担い、2008年にはエルメス主催のレクチャーでも講演を行う。また、関係性の芸術[リレーショナル・アート]を巡る言説には作品だけでなく、執筆においても関与している。
これまでに、第53回ヴェネツィアビエンナーレ・ドイツ館代表やドクメンタ10をはじめ、数多くの国際展や企画展に参加、ホワイトチャペル・ギャラリー(2002)、パレ・ド・トーキョー(2005)での個展、欧米の4つの美術館を巡る回顧展(2008-10)などを開催している。また、2002年にはターナー賞にノミネートされている。日本国内では2001年の横浜トリエンナーレにて「交渉の根本的、または時間的な特色」(2001)を発表、近年はライアン・ガンダーが企画したTARO NASUでのグループ展『Humid but cool I think』(2011)に出品、昨年は同ギャラリーにて初個展『Agreements, McNamara and Lead Times』を開催しているが、新作を含む国内ギャラリーでの個展は今回が初めてとなる。