ヴィデオ・スクリーニング 1:ゴードン・マッタ=クラーク 1 @ 現代美術センターCCA北九州 CCAギャラリー


© 2016 現代美術センターCCA北九州 写真:三浦賢一

ヴィデオ・スクリーニング 1:ゴードン・マッタ=クラーク 1
2016年5月30日(月)-7月22日(金)
現代美術センターCCA北九州 CCAギャラリー
http://cca-kitakyushu.org/
開廊時間:10:00-17:00(土曜は12:00-17:00)
休廊日:日、祝

現代美術センターCCA北九州では、CCAが所蔵するヴィデオ・アーカイヴの中から貴重な映像資料を紹介するプログラム「ヴィデオ・スクリーニング」を開催する。60年代後半から70年代にかけてニューヨークを拠点に活躍したゴードン・マッタ=クラークの3作品の上映をCCAギャラリーで行なう。

ゴードン・マッタ=クラークは1943年ニューヨーク生まれ。建物の壁を取り壊したり、穴をあけるなどの行為を通じて、建築の隠された構造や建築物を取り巻く社会のシステムを可視化していくパフォーマンスや、アーティストによる共同運営するレストラン「フード」で知られる。1978年に35歳の若さで亡くなったが、死後も数多くのアーティストや建築家に影響を与え続けている。

本展では、マッタ=クラークの建築そのものに留まることのない、都市に存在するさまざまなスペースや境界線への関心がうかがえる「Clockshower」、「Sous-Sols de Paris (Paris Underground)」、「Substrait (Underground Dailies)」の3作品を紹介する。「Clockshower」では、マッタ=クラークがひげをそったり歯を磨いたりといった日常的な行為をニューヨークの時計台の上で行なっている。「Sous-Sols de Paris (Paris Underground)」では、パリの地下に存在する地下室や駐車場、カタコンベなどを映し出し、「Substrait (Underground Dailies)」では、ニューヨークの線路の下や地下鉄の駅、トンネルなどさまざまな地下のスペースと、そこでの出来事を追い、地上とはまったく違う様相を見せる複雑な地下の世界を、地上との対比も含め映像の中でたどっている。

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