September @ ミサコ&ローゼン


Richard Aldrich Untitled (2012)
September
2012年9月30日(日)–10月21日(日)
ミサコ&ローゼン
http://www.misakoandrosen.com/
開廊日時:火–日 12:00-19:00(日曜は17時まで)
※ オープニングレセプション(サンデーブランチ):9月30日(日)13:00-16:00

ミサコ&ローゼンでは、リチャード・オードリッチ、有馬かおる、ダーン・ヴァン・ゴールデン、工藤麻紀子の4人を取り上げた企画展『September』を開催する。

9月とは、メランコリックな思い出を彷彿とさせるものです。夏と秋の間にできてしまった存在不可欠な空間です。楽しかった時間を思いながらも前進していかな ければならない、そんな苦みを伴う季節でもあります。それぞれのアーティストの表現の中で、見え隠れするエモーショナルな部分をこの 『September』展にてご覧いただけることでしょう。(ミサコ&ローゼンウェブサイトより)

リチャード・オードリッチ(b.1975)はニューヨークを拠点に制作活動を行なっている。完成形としての絵画ではなく、システムとしての絵画に関心を持ち、その作品は鑑賞者に持続的な問いを投げかける。2000年代中頃よりパフォーマンスも発表している。主な展覧会として、2010年のホイットニー・ビエンナーレへの出品、2011年のサンフランシスコ近代美術館(SFMoMA)での個展などがあげられる。ミサコ&ローゼンでは2010年に個展を開催している。
有馬かおる(b.1969)は愛知県生まれ、現在は千葉を拠点に制作活動を行なう。2003年から2005年にかけてウォーカー・アート・センターを皮切りに北米、欧州を巡回した『How Latitudes Becomes Forms』を開催。『第54回 カーネギーインターナショナル』(カーネギー美術館, ピッツバーグ. 2004)、『夏への扉 マイクロポップの時代」(水戸芸術館現代美術ギャラリー. 2007)など、国内外で数多くの展覧会に参加している。今年1月にミサコ&ローゼンで行なわれた個展では、3.11以降の東京の日常に対する応答かつ現代における絵画的実践の可能性を探究する試みが行なわれた。
ダーン・ヴァン・ゴールデン(b.1936)はベルギーのスヒーダムで制作を行なう。ヴァン・ゴールデンは、ひとつの作品に時間をかけ、集中力を注ぐ制作スタイルで、ゆっくりとだが着実にキャリアを築いている。1967年にはロンドンのICAにて個展を開催し、翌年にはドクメンタ4に参加している。その後、1999年にヴェネツィア・ビエンナーレオランダ館の代表を務める。近年もWIELS(ブリュッセル)で行なわれた回顧展やカムデン・アート・センター(ロンドン)での個展など精力的に発表を続けている。
工藤麻紀子(b.1978)は青森県生まれ、現在は東京を拠点に制作活動を行なう。工藤の絵画には日常生活で出会う身近なものが心象風景として描き出されている。これまでに小山登美夫ギャラリーでの個展のほか、国外でも継続的に個展を開催し、『ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション』(霧島アートの森, 鹿児島、ほか巡回. 2008-)や『ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開』(原美術館, 東京ほか巡回. 2009-)をはじめ国内外の企画展に出品している。

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