未来の体温 after AZUMAYA @ アラタニウラノ,山本現代


高橋大輔「無題(ミガラウ)」2011-2012年 ©Takafumi Kato. Courtesy of HARMAS GALLERY

未来の体温 after AZUMAYA
2013年10月5日(土)-11月2日(土)
アラタニウラノ,山本現代
http://www.arataniurano.com/
http://www.yamamotogendai.org/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝

アラタニウラノと山本現代では合同グループ展『未来の体温 after AZUMAYA』を開催する。本展は昨年10月に他界したキュレーター東谷隆司を偲び、かねてから親交の深かった美術批評家の椹木野衣がキュレーションを担当する。

東谷隆司は1968年四日市市生まれ。東京藝術大学美術研究科を修了。1999年に世田谷美術館にて『時代の体温 ART/DOMESTIC』を企画、その後も横浜トリエンナーレ、東京オペラシティアートギャラリー、森美術館などの立ち上げに関わり、独立する。『大竹伸朗:ダブ景』(2000年,KPOキリンプラザ)や『GUNDAM 来たるべき未来のために』(2005年-2007年,サントリーミュージアム天保山ほか巡回)などを企画し、釜山ビエンナーレ2008にキュレーター陣のひとりとして参加、その仕事ぶりが評価され、釜山ビエンナーレ2010ではアーティスティックディレクターを務めあげ、国内外での活躍が期待されていた。

本展は、東谷が東日本大震災及び原発事故の直後にツイッター発信した以下の文章をひとつの導入としている。

何年、何十年、何百年先になるかわからないけど、原発が撤廃された時代の人々に知ってもらいたいこと。「原発がある時代にも、それに反対する人々は数多くいました」。少ない文字数ですが、このメッセージを書いている人間、転送している人々は、その意思を表明していた人たちです。(東谷隆司 @AxZxMxYx on twitter 2011年4月11日)

本展タイトル『未来の体温』には、東谷が最初にキュレーションを手掛けた展覧会『時代の体温』にならい、そして、東谷のいなくなった世界から、私たちが未来へと向かう「時代の体温」をもういちど計ってみることが意図されている。参加作家は、赤城修司、高橋大輔、竹内公太、吉村大星に加え、キュレーターとしてのみならず、執筆家、音楽家、アーティスト、パフォーマーとして多彩な才能を発揮していた東谷隆司の5名。なお、10月16日(水)には山川冬樹が東谷隆司の遺作「DIE IN」を用いて、死者との「合奏/饗宴/共演」を行う。

パフォーマンス
山川冬樹
2013年10月16日(水)19:30-(開場:19:00)
山本現代(白金アートコンプレックス3F)
入場料:1000円(1ドリンク付き)


赤城修司


竹内公太「エゴ・サーチ(部分)」Courtesy of SNOW Contemporary


吉村大星「静謐な一時」2012年

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