ジョン・ジェラード『Sow Farm』@ ラットホールギャラリー


Sow Farm (near Libbey, Oklahoma) 2009 (2009) Courtesy of the artist and Thomas Dane Gallery, London

ジョン・ジェラード『Sow Farm』
2014年11月14日(金)-2015年2月28日(土)
ラットホールギャラリー
http://www.ratholegallery.com/
開廊時間:12:00-20:00
休廊日:月

ラットホールギャラリーでは、軍事用に開発され、現在ではゲーム産業を中心に使用されているリアルタイム3Dコンピュータ・グラフィックスを駆使した仮想世界を取り込んだ作品で知られるジョン・ジェラードの日本初個展を開催する。

ジョン・ジェラードは1974年ダブリン生まれ。現在はダブリンとウィーンを拠点に活動している。オックスフォード大学在学中に3Dスキャン技術に触れ、シカゴ美術館付属美術大学とトリニティ・カレッジ(ダブリン)で修士号を取得する。2000年代より発表をはじめると、ライクスアカデミー在籍時代にリアルタイム3Dコンピュータ・グラフィックスを用いた最初の作品を制作する。これまでに、世界各地で数多くの企画展参加、個展開催を重ねており、今年も本展のほか、メルボルン、イスタンブール、ニューヨークで個展を開催している。


Solar Reserve (Toponah, Nevada) Installation view at Lincoln Center, New York City 2014. Courtesy of the artist and Thomas Dane Gallery, London

本展では、代表作の大型プロジェクション作品「Sow Farm (near Libbey, Oklahoma」と映像ディスプレイ作品「Sunspot Drawing (Guantanamo City)」(2012)が展示される。前者は、大量の分娩に従事する雌豚が収容されたアメリカ中西部に実在する農畜産業体が描写されている。畜舎の周囲を360度ゆっくりと旋回するカメラは、24時間365日のサイクルで、畜舎のある風景を映し出す。同作品は、2009年の第53回ヴェネツィア・ビエンナーレ関連企画に出品されている。後者は、グアンタナモ(キューバ)のとある道に夜明けから日暮れまで、作家自身が虫眼鏡を手持ちで掲げ続けるというシミュレーション作品。


Solar Reserve (Toponah, Nevada) Installation view at Lincoln Center, New York City 2014. Courtesy of the artist and Thomas Dane Gallery, London

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