生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った @ 東京ステーションギャラリー


宮脇綾子《切った玉ねぎ》1965年、豊田市美術館

 

生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った
2025年1月25日(土)-3月16日(日)
東京ステーションギャラリー
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/index.asp
開館時間:10:00–18:00(金曜は10:00–20:00)入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、2/24、3/10は開館)、2/25
展覧会URL:https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202501_miyawaki.html

 

東京ステーションギャラリーでは、創作アプリケ作家の宮脇綾子の個展「生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った」を開催する。

宮脇綾子(1905-1995/東京生まれ)は、40歳を迎えた1945年より、身の回りにある古布や端切れを用いた創作アプリケの制作を開始。庭の花や草木、魚、野菜など身近な事物に着目し、布の素材の特性を活かした、素朴ながらも斬新な作品を制作した。1952年の初個展以来、国内外で作品を発表し続けた。また、1960年12月には「アップリケ綾の会」を主宰、以降「綾の会展」を毎年開催。短期大学や文化センターなどでも講師を務め、多くの後進や愛好者を育てた。近年も、「収蔵記念 日常を綴る 宮脇綾子展」(清須市はるひ美術館、愛知、2017)、「布で描いたアプリケ芸術 宮脇綾子の世界展」(パラミタミュージアム、三重、2018)など、その業績を振り返る展覧会が開催されている。

 


宮脇綾子《鰈の干もの》1986年、個人蔵


宮脇綾子《ねぎ坊主 おべんとうの折で》1970年、個人蔵

 

本展では、約150点の作品と資料を造形的な特徴に基づいて「観察と写実」「断面と展開」「多様性」「素材を生かす」「模様を生かす」「模様で遊ぶ」「線の効用」「デザインへの志向」の8章に分類し構成。美術史の言葉を用いて分析することで、宮脇の芸術に新たな光を当てる。なお、本展は豊田市美術館の特別協力の下で開催。同館は夫で洋画家の宮脇晴(1902-1985)の作品とともに宮脇の作品を多数所蔵している。

 


宮脇綾子《白菜》1975年、豊田市美術館


宮脇綾子《日野菜》1970年、豊田市美術館

 

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