アニッシュ・カプーアとインドのカタチ @ 福岡アジア美術館 アジアギャラリー


アニッシュ・カプーア「虚ろなる母」1989-1990年 福岡市美術館所蔵 撮影:藤本健八

アニッシュ・カプーアとインドのカタチ
2017年1月2日(月)-5月9日(火)
福岡アジア美術館 アジアギャラリー
http://faam.city.fukuoka.lg.jp/
開館時間:10:00-20:00 入室は閉館30分前まで
休館日:水(水曜が祝日の場合はその翌日)

展示担当:趙純恵(福岡アジア美術館学芸員)

福岡アジア美術館では、インドの宗教美術などとともに、インド出身で国際的に活躍するアニッシュ・カプーアの作品を紹介する展覧会『アニッシュ・カプーアとインドのカタチ』を開催する。

アニッシュ・カプーアは1954年ムンバイ生まれ。70年代にイスラエルを経て、ロンドンにわたり、ホーンシー・カレッジ・オブ・アート、チェルシー・カレッジ・オブ・アーツで美術を学ぶ。ピグメントで着色したシンプルなフォルムの彫刻や、観客の知覚に働きかける独特な空間を提示する彫刻は、ヨーロッパのモダニズムとインド文化を融合させたものとして、国際的に高い評価を得ている。90年には第44回ヴェネツィア・ビエンナーレにイギリス代表として参加し、プレミオ・ドゥエミラ賞を受賞。翌91年にはターナー賞を受賞。数多くの展覧会への出品のみならず、テート・モダンのタービンホールやパリのグラン・パレのプロジェクト、ロンドン・オリンピックを記念して制作した高さ115メートルの展望塔「アルセロール・ミッタル・オービット」といった大規模なプロジェクトも手がけている。2003年に大英帝国上級勲爵士号(CBE)を受賞。2011年には高松宮殿下記念世界文化賞を彫刻部門で受賞した。

本展では、福岡市美術館が所蔵する初期の代表作「虚ろなる母」(1989-90)とドローイングを、カプーアの発想の源泉のひとつであるインドの宗教美術(タントラ)と、それらに呼応する抽象的なカタチの作品とともに紹介する。

また、福岡アジア美術館では、福岡市美術館、福岡市博物館との3館による連携企画シリーズ第3弾の企画として、『冬のおとなミュージアム「超☆現実」−演じる写真』を同時開催。アーティスト自身が別の誰かに扮して登場し、現実には存在しない世界を人工的に作り上げる演出写真に焦点を当てた展示を行なう。そのほか、企画ギャラリーでは、『篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN』を開催中。

冬のおとなミュージアム「超☆現実」−演じる写真
2017年1月2日(月)-3月21日(火)
福岡アジア美術館 アジアギャラリー

篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN
2016年12月18日(日)-2017年2月12日(日)
福岡アジア美術館 企画ギャラリーA、B、C
※冬季休館(12/26-1/1)

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