Fespa Car, 2012
ヴォルフガング・ティルマンス『Affinity』
2014年1月18日(土)-3月15日(土)
ワコウ・ワークス・オブ・アート
http://www.wako-art.jp/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※オープニングパーティー:1月18日(土)18:00-20:00
1990年代以降、数多くの展覧会を世界各地で展開、作品を発表しているヴォルフガング・ティルマンスの新作個展『Affinity』がワコウ・ワークス・オブ・アートで開催される。
ティルマンスは1968年レムシャイト(ドイツ)に生まれる。雑誌『i-D』などでの作品発表や特徴的な写真の展示方法などで頭角を現すと、2000年にはイギリスにてターナー賞を受賞。その後もテート・ブリテン(2003)やシカゴ現代美術館(2006)などで大規模な個展を開催、自ら編集を手掛ける作品集を継続的に発表している。さらに、ここ数年はサンパウロ近代美術館(2012)、コロンビア中央銀行美術館(2013)、リマ美術館(2013)、ビスアレス美術館(2013,チリ)と、南米での展示機会も増えている。日本国内では、東京オペラシティ アートギャラリーでの大規模な個展をはじめ、横浜美術館や原美術館、京都国立近代美術館などの企画展で作品を発表している。
ワコウ・ワークス・オブ・アートでの個展は2008年の『Lichter』以来、5年ぶり、5度目の開催となる(G-tokyo2011の同ギャラリーブース内個展形式での発表は除く)。本展には、世界各地を旅しながら撮影したプロジェクト「Neue Welt[新しい世界]」からの新作が発表される。同プロジェクトは2012年に同名作品集が刊行され、それ以降、ティルマンス作品における「レイヤー」という要素の重要性が語られる機会が増えている。そのほか、印画紙に直接光や感光乳剤で操作を加えた結果、紙面に残留する塩化銀などの化合物によって抽象的な画面を生み出す「Silver」シリーズ、壁にクリップで直接シートを展示する2メートル以上の大型インクジェット作品などを展示する予定。また、1999年の国内初個展以来、個展に合わせて制作されてきたアーティストブック “Wako Book” シリーズ最新刊『Wako Book 5』も刊行予定。
Left: Osterwaldstrasse, 2011. Right: in flight astro (ii), 2010.