アブラハム・クルズヴィエイガス「Autodestrucción5: Netsukumogamishungaseppuku」
2014年7月4日(金)-9月14日(日)
ラットホールギャラリー
http://www.ratholegallery.com/
開廊時間:12:00-20:00
休廊日:月
ラットホールギャラリーでは、80年代後半から90年代にかけてメキシコシティで起こった、コンセプチュアルアートの潮流の中心的作家のひとりとして知られるアブラハム・クルズヴィエイガスの日本初個展『Autodestrucción5: Netsukumogamishungaseppuku』を開催する。
アブラハム・クルズヴィエイガスは1968年メキシコシティ生まれ。メキシコ国立自治大学にてガブリエル・オロスコのもとで美術と哲学を学び、現在もメキシコシティを拠点に活動している。廃材や屑鉄、再生プラスチックや動物の排泄物といったファウンドオブジェを使用し、小さな自律した立体作品から大型の建築的インスタレーションを制作する。故郷メキシコシティや幼少期を過ごしたセルフ・ビルドの家に見られる、即興的な手仕事にルーツに持ち、作品を通じて、労働経済や生産形式、工業製品と手工業品の対立に関する思考を作品を探求している。それ故に、制作している場所や即興といった要素が制作過程における大きな核を占める。
昨年から今年にかけて、個展『Abraham Cruzvillegas: The Autoconstrucción Suites』がウォーカー・アート・センターからハウス・デア・クンストへと巡回、今年10月にはメキシコシティのユメックス財団での個展も予定されている。そのほか、ドクメンタ13、第9回光州ビエンナーレ(2012)、ヴェネツィア・ビエンナーレ(2003)、サンパウロ・ビエンナーレ(2003)、ハバナ・ビエンナーレ(1994, 2008)といった数多くの国際展にも参加しており、2012年には韓国にて第5回ヤンヒョン賞を受賞している。
滞在制作を行なった本展では、根付や春画、そして生け花といった日本の伝統美術を参照し、「アレンジメント」という概念のもと、小さなファウンドオブジェからなるハンギング・スカルプチュアが発表される予定。
カタカナ表記は主催者資料に基づく。