『ミン ウォン: ライフ オブ イミテーション』 @ 原美術館

『ミン ウォン: ライフ オブ イミテーション』
6月25日(土)- 8月28日(日)
原美術館
www.haramuseum.or.jp


Life of Imitation, (2009), ビデオ オーディオ インスタレーション
母国シンガポールとベルリンを拠点に活動を続けるミン・ウォンの個展『ミン ウォン: ライフ オブ イミテーション』が原美術館で開催される。本展は2009年の第53回ヴェネツィア・ビエンナーレにおいて審査員特別表彰を受けた後、新たな展示デザインや展示物を加えてシンガポール美術館にて再現され、シアトル、タスマニアなど世界各地を巡回している国際展を同美術館の空間に合わせて再構成したものとなる。出品作品の中心を成すのは、既存の映画を独自の視点で再演したビデオインスタレーションで、ミスキャストや物真似など、パフォーマンス性をベースとした手法で、人種的、文化的アイデンティティやジェンダー、言語の問題などに言及している。また、シンガポール最後の映画看板絵師による看板画や貴重な映画資料、往年の映画館建築を収めたポラロイド写真を通して1950年代および60年代のシンガポール映画黄金時代を振り返り、様々な言語と文化が行き交ってきたシンガポール、ひいてはグローバル化の現代社会を見つめる契機となる。また、上述したヴェネツィア・ビエンナーレのシンガポール館のキュレーター、本展でもゲスト・キュレーターを務めるタン・フー・クエンとミン・ウォンの対談が6月25日に予定されている。

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