期間限定!奈良美智「My Drawing Room」クリスマス展示(12/26まで)

東京・原美術館より

原美術館二階の一番奥にある、奈良美智のインスタレーション「My Drawing Room」(2004年8月-)。この作品は当館で開催された「奈良美智―From the Depth of My Drawer」(2004年)にあわせて制作され、会期終了後も常設作品として公開されています。

個展の際、奈良は実際に5日間連夜この部屋で制作しました。ワインの空き瓶や机の上の描きかけのドローイング、色鉛筆、プレイヤーにはお気に入りのCD。あちこちに滞在の痕跡が残っています。奈良は「ドイツや日本、これまでいろいろな場所でアトリエを構えたけど、中の様子はどこに行っても変わらない」と語ります。

さて先日閉館後の原美術館に、奈良美智さんご本人が来館され、展示の模様替えを行ないました。なんと期間限定のクリスマス仕様になっています。

簡単ですが、作業の様子をリポートします。


運び込まれた22匹の犬たち。全部同じ?
いえいえ、よ~く見てみてください。色はオフホワイトとうすいベージュの二種類。明るい場所、暗い場所での展示のために色を変えて制作されたのだそうです。顔の角度も左向きと右向きがあります。


十和田湖をとらえた崔在銀さんの作品を眺めながらスタンバイ中の犬たち。※並べたのは当館スタッフ(奈良さんではありません)。奈良さんのふるさとの青森に想いを馳せて、犬たちも嬉しそうです。
正面:崔在銀「幻想の裏面 1003017080220」 2010年 カラー写真


ドローイングを展示中の奈良さん。


小物も増強。


「ツリーは真ん中がいいかな?」


最後に犬たちを設置。


ぎっしり!


完成!にっこりほほ笑む奈良さん。後日、ツリーに星もつきました。

下の写真はこれまでの展示風景。今回、ドローイングや小物の展示も追加され、だいぶ様子が変わりましたね。クリスマス仕様の展示は12月26日(日)までです。どうぞお見逃しのないよう、お越しください。


奈良美智「My Drawing Room」(2004年8月―) 制作協力:graf 撮影:米倉裕貴

最近では絵画に加え、セラミックの立体作品の制作にも取り組まれ、ニューヨークほか各地での展覧会にお忙しい奈良さんですが、来年以降は時々ここに戻ってきて、この小さな東京のアトリエの様子を変えていきたいのだそうです。(奈良美智Twitter http://twitter.com/michinara3

なお、当館ウェブサイト「Door to Art」(Library03)に、2004年に奈良美智さん自ら撮影された「My Drawing Room」動画コーナーがあります。奈良さんの声も聴けます。こちらからご覧ください。
http://www.haramuseum.or.jp/jp/common/doorToArt/index.html
(※Flash使用)

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「崔在銀 展 ―アショカの森―」
9月11日(土)~12月26日(日)
※日・祝日には当館学芸員によるギャラリーガイドを行ないます(2:30pmより30分程度)

品川駅と原美術館を結ぶ無料ミニシャトルバス「ブルンバッ!」毎週日曜運行中。
[協賛:ブルームバーグL.P./アーティスト:鈴木康広]
アクセス情報はこちら。

カフェ ダール クリスマスビュッフェ 12月23日(木・祝)18:30より/(開場・受付開始18:00)

原美術館はTwitterで情報発信中!(アカウント名: @haramuseum)
http://twitter.com/haramuseum

原美術館ウェブサイト
http://www.haramuseum.or.jp
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