原美術館では、2014年秋の「開館35周年記念 原美術館コレクション展」以来となる、全館を使った当館コレクション展示を行います。
加藤泉「無題」 2008年/木、アクリル、オイル、石/185×167×110cm/撮影 渡辺郁弘
【出品作家】
―現代美術、あります―
1979年の創立以来収集してきたコレクションは、国内外の多彩な現代アーティストの絵画・彫刻・写真・映像作品など、現在約1,000点にのぼります。その中から、横尾忠則、加藤泉、クリスト&ジャンヌ=クロード、ウィリアム ケントリッジをはじめとする絵画・彫刻・ドローイング・映像作品を展示します。今回は、中国を代表するアーティストであると同時に、積極的な社会活動でも知られる艾未未(アイ ウェイウェイ)の貴重な初期作品や、日本から帰化してブラジル美術界の巨匠となり、昨年惜しくも亡くなったトミエ オオタケ(大竹富江)の絵画も展示します。
横尾忠則「DNF: 暗夜光路 眠れない街」 2001年/カンヴァスにアクリル絵具/182 x 227.5 cm
【原美術館の特徴】
―うち(美術館)は、うち(家)でした―
当館は、もともと個人邸宅として1938年に建てられたもので、西洋モダニスム建築を取り入れ、中庭を包みこむように緩やかな円弧を描いた空間デザインが特徴的です。同年、東京国立博物館の現・本館がオープンしましたが(当時の名称は東京帝室博物館復興本館)、どちらも同じ渡辺仁(1887-1973)が設計しました。1930年代の欧風邸宅を美術館として再生した例としては、東京都庭園美術館と並ぶものです。《でっかい》美術館もすばらしいですが、住まいとしてのボリュームと歳月を重ねてきた空間での美術鑑賞はまた一味違います。原美術館では、この空間と作品との対話を大切にした展示構成を心がけてきました。作品と同時に、美術を鑑賞体験する《場》そのものも味わっていただければと思います。
(左)美術館外観:玄関/撮影 渡邉修/(右)1938年竣工当時の外観/撮影者不詳
【空間を活かした常設作品群】
―《隅っこ》も、お見逃し無く―
邸宅であった頃は居間や寝室は企画ごとに展示を入れ替えるギャラリーに変わった一方、浴室や洗面所などのユーティリティースペースは、アーティストに依頼して《ちっちゃい》ながらもユニークな常設展示作品に生まれ変わっています。森村泰昌、奈良美智、宮島達男、須田悦弘、鈴木康広、ジャン=ピエール レイノー。見落としてしまうかもしれない《隅っこ》や《端っこ》に、建物と一体になったユニークな作品がさりげなく存在しています。開館日にはいつでもご覧になれますが、ここでしかご覧になれない作品です。さらに、建物の中だけでなく、敷地内の庭にも、野外の常設作品が点在しています。李禹煥、杉本博司、三島喜美代、アドリアナ ヴァレジョン、等々。
奈良美智「My Drawing Room」 2004年/ミクストメディア/撮影 木奥惠三
杉本博司「アートのほうき かえりな垣」 2012年/竹、その他/撮影および © Hiroshi Sugimoto Studio
【会期中のイベント・ギャラリーガイド】
―イベント、やります―
原美術館では、増築した多目的ホールや中庭を利用して多彩なイベントも随時開催しています。本展の会期中にも下記のイベントを予定しています。
6月3日[金]、4日[土] 加藤訓子コンサート 「ライヒ~ペルトの世界」
8月13日[土]、14[日] トヨダヒトシ 映像日記・スライドショー
―ギャラリーガイド、あります―
日曜日と祝日には、当館学芸員が展示解説を行います(2:30pmから約30分間)。予約は必要ありません。
【開催要項】
展覧会名 みんな、うちのコレクションです(英題 It’s Our Permanent Collection!)
会期 2016年5月28日[土] – 8月21日[日] 開館日数:74日
会場 原美術館
東京都品川区北品川4-7-25 〒140-0001
Tel 03-3445-0651(代表) Fax 03-3473-0104(代表)
E-mail info@haramuseum.or.jp
ウェブサイト http://www.haramuseum.or.jp
携帯サイト http://mobile.haramuseum.or.jp
ブログ https://www.art-it.asia/u/HaraMuseum
Twitter http://twitter.com/haramuseum
主催 原美術館
開館時間 11:00 am – 5:00 pm(水曜は8:00 pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日 月曜日(祝日にあたる7月18日は開館)、7月19日
入館料 一般1,100円、大高生700円、小中生500円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料/20名以上の団体は1人100円引
交通案内 JR「品川駅」高輪口より徒歩15分/タクシー5分/都営バス「反96」系統「御殿山」停留所下車、徒歩3分/京急線「北品川駅」より徒歩8分
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原美術館とハラ ミュージアム アークはTwitterで情報発信中。
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加藤訓子コンサート「ライヒ~ペルトの世界」 at Hara Museum
2016年6月3日[金]、4日[土]
トヨダ ヒトシ 映像日記・スライドショー
2016年8月13日[土]、14[日]
篠山紀信展 「快楽の館」
2016年9月3日[土]-2017年1月9日[月・祝]
「エリザベス ペイトン」展(仮題)
2017年1月21日[土]–5月7日[日]
原美術館ウェブサイト
http://www.haramuseum.or.jp
http://mobile.haramuseum.or.jp
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