志賀理江子 なぬもかぬも @ 青森県立美術館

(左)志賀理江子《行ってはいけない、戻ってこい》2026年 C-type print (右)志賀理江子《十三湊、君は誰かね?》2026年 C-type print(左)志賀理江子《行ってはいけない、戻ってこい》2026年 C-type print (右)志賀理江子《十三湊、君は誰かね?》2026年 C-type print

 

青森県立美術館開館20周年/東日本大震災15年
志賀理江子 なぬもかぬも
2026年10月31日(土)–2027年3月14日(日)
青森県立美術館
https://www.aomori-museum.jp/
開館時間:9:30–17:00(入館は16:30まで)※11/14、12/19、1/16は20:00まで(入館は19:30まで)
休館日:11/9、11/24、12/14、12/24-31、2027/1/1、1/12、1/25、2/8、2/13-25、3/8
企画担当:奥脇嵩大(青森県立美術館学芸員)
展覧会URL:https://www.aomori-museum.jp/schedule/18042/

 

青森県立美術館では、開館20周年と東日本大震災15年にあわせ、身体の感覚に根ざした色と光、演劇性のある写真作品で国際的に知られる宮城県在住のアーティスト・志賀理江子による過去最大規模の個展「志賀理江子 なぬもかぬも」を開催する。

志賀理江子(1980年愛知県生まれ)は、2004年にロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アート&デザインを卒業した。2006年の展覧会参加を契機に宮城県沿岸部の松林の風景と出会い、2008年に宮城県名取市北釜地区へ移住。地域のカメラマンとして活動しながら北釜の人々のオーラル・ヒストリーを聞き取り、被災しながらも北釜の人々の参加により生まれた写真シリーズ〈螺旋海岸〉を発表したことで、大きな反響を呼んだ。以来宮城県内で活動し、現在は石巻を拠点とする。近年の主な展覧会に、グループ展「漂着」(アーティゾン美術館、東京、2025–2026)、「第8回横浜トリエンナーレ」(横浜美術館、神奈川、2024)、「リボーン・アートフェスティバル」(牡鹿半島各所、宮城、2021–2022)、個展「ヒューマン・スプリング」(東京都写真美術館、2019)、個展「ブラインド・デート」(猪熊弦一郎現代美術館、香川、2017)、グループ展「ニューフォトグラフィー」(ニューヨーク近代美術館、アメリカ、2015)、個展「螺旋海岸」(せんだいメディアテーク、宮城、2012–2013)などがある。2007年に写真集『Lilly』『CANARY』の仕事において第33回木村伊兵衛写真賞、2021–2023年にTokyo Contemporary Art Award、2025年に第1回梅原猛人類哲学賞を受賞した。

 

志賀理江子《私には未だ見えない、でも感じる、とても強く》2025年 C-type print志賀理江子《私には未だ見えない、でも感じる、とても強く》2025年 C-type print
志賀理江子《私が見たのは―――》2026年 C-type print志賀理江子《私が見たのは―――》2026年 C-type print

 

本展のタイトルにある「なぬもかぬも」は三陸沿岸部に伝わる方言で、「お手上げだ!」「深い海の底のため息」「一切合切」など、使う人や環境により意味がひらく言葉だという。この言葉を冠する本展は、志賀が震災前後から拠点とし、今に至るまで行き逢ってきた「東北」への洞察から生まれた写真や映像、テキスト、インスタレーション作品を新旧織りまぜて紹介する。2012–2013年のシリーズ〈螺旋海岸〉以降に生まれた写真や映像作品群から、志賀が架空の人物「褜男(えなお)」に託した物語とイメージからなる2025年の《なぬもかぬも》を、本展のために集まったサポートスタッフの手も借りながら再構成するほか、2022年の《あの夜のつながるところ》と2022–2023年の《風の吹くとき》を、イメージとテキストからなる本展にあわせたバージョンで紹介する。あわせて、完全新作による写真や映像作品なども展開される予定となっている。

会期中には、「東北」「エネルギー」「核」「イメージ」をテーマに、志賀の案内により、志賀に影響を与え続けるさまざまな分野の人々の言葉と実践を通して作品の源泉にふれるトークイベントなどを多数開催する。また、ミュージアムショップ内では、石巻の志賀のスタジオ「ENA」とつながりのある人々の拠点「MIMIZU」「日月羊 Works Lab.」「東北朝鮮学校とつながる宮城の会IO」「실(Sil/糸)」「Irregular Rhythm Asylum」ほかのアーティストや作り手による品々を販売する。

 

志賀理江子《悲しみは怒りに、愛は憎しみに、力は正義に》2026年 C-type print志賀理江子《悲しみは怒りに、愛は憎しみに、力は正義に》2026年 C-type print
志賀理江子《なぬもかぬも》アーティゾン美術館での展示風景 2025-2026年 撮影:志賀理江子志賀理江子《なぬもかぬも》アーティゾン美術館での展示風景 2025-2026年 撮影:志賀理江子

 

関連イベント
オープニングトーク
2026年10月31日(土)14:00–15:00
登壇:志賀理江子
会場:青森県立美術館
参加費:無料(要企画展チケット、予約不要)

私と〈東北〉
2026年11月21日(土)
11:00–12:00 志賀理江子によるギャラリートーク
13:30–15:00 対談:山内明美(歴史社会学者)×志賀理江子
会場:青森県立美術館
参加費:無料(要企画展チケット、予約不要)

私と〈核〉
2026年11月22日(日)
11:00–12:00 志賀理江子によるギャラリートーク
13:30–15:30 鼎談:宮本ゆき(倫理学者)×竹内としえ(アーティスト)×志賀理江子
会場:青森県立美術館
参加費:無料(要企画展チケット、予約不要)

私と〈エネルギー〉──石井ひろこさんに聞く
2026年12月5日(土)
10:00–12:00 講演:石井ひろこ(第49次日本南極地域観測隊員)
13:30–16:00 ロケットストーブ制作ワークショップ(要予約、材料費が必要)
16:00–17:00 志賀理江子によるギャラリートーク
会場:青森県立美術館 企画展示室、ワークショップB
参加費:無料(要企画展チケット、予約不要)※ワークショップを除く
※詳細はウェブサイトを参照

私と〈イメージ〉
2027年1月9日(土)
11:00–12:00 志賀理江子によるギャラリートーク
13:30–15:00 対談:小原真史(キュレーター)×志賀理江子
会場:青森県立美術館
参加費:無料(要企画展チケット、予約不要)

クロージングトーク+スペシャルライブ
2027年3月13日(土)時間調整中
登壇:志賀理江子、奥脇嵩大(本展担当学芸員)
ライブ:西瓜兄妹+マレウレウ
参加費:無料(要企画展チケット、予約不要)
※イベントの詳細は決まり次第、美術館ウェブサイトで告知される

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