
共時的星叢──時を共にした星たち 越境する芸術のまなざし
2026年9月5日(土)–12月13日(日)
東京都現代美術館 企画展示室1F/3F
https://www.mot-art-museum.jp/
開館時間:10:00–18:00(11月の金曜は20:00まで)入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、9/21、10/12、11/23は開館)、9/24、10/13、11/24
ゲストキュレーター:黄亜歴(映画「日曜日の散歩者」監督)
共同キュレーター:金島隆弘(金沢美術工芸大学 芸術学専攻SCAPe 准教授)
展覧会担当:鳥越麻由(東京都現代美術館学芸員)
展覧会URL:https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Constellation/
東京都現代美術館では、1930年代の台湾で結成されたモダニズム詩のグループ「風車詩社」を描いた映画『日曜日の散歩者』(2015)を起点に、近代の台湾と日本を多様な文化芸術をとおして見つめ直す企画展「共時的星叢―時を共にした星たち 越境する芸術のまなざし」を開催する。台南市美術館、台北市立美術館、国立台湾美術館、高雄市美術館、国立台湾図書館など、台湾の15館以上の美術館・博物館および個人コレクションから、絵画・彫刻・版画・写真作品約200点、資料約500点を借用し、さらに日本で所蔵されている作品約100点を加えた本展は、台湾近代美術を日本で紹介する過去最大規模の展覧会となる。
本展の起点となった映画『日曜日の散歩者』は、日本統治期に台湾へのシュルレアリスム導入を試み、日本語で詩作した数人の詩人をめぐる歴史的な営みを軸に、地域や時代、ジャンルを横断する多様な作品が散りばめられることで、固定された物語を提示せず、観客がそれぞれの視点を見い出せる可能性を開いている。本展では、同作で監督を務めた黄亜歴[ホアン・ヤーリー]をゲストキュレーターに迎え、この映画をめぐる思索や編集手法を展示空間へと展開し、美術作品や文芸、映画、音楽、演劇、舞踏などの資料をモンタージュのように組み合わせ、6つの章を構成。黄のディレクションによる映像や反射する素材、迷い込むような動線を加え、展示空間自体を、鑑賞者をも含めた複数の関係性の交差を生みだす装置として機能させる。空間設計は、台湾を拠点に活動する建築ユニット「UxUスタジオ」(陳冠宏、陳映竹)が担当する。
陳澄波《嘉義公園一景》1934年 陳立栢氏蔵
楊三郎《巴黎小姐》[巴里の女]1932年 楊三郎美術館蔵
藤島武二《台南風景》1933年 神奈川県立近代美術館蔵
出品作家には、黄土水[ホアン・トゥシュエイ]、陳澄波[チェン・チェンボー]、李梅樹[リー・メイシュ]、何徳来[ホー・テーライ]、林玉山[リン・ユイシャン]、郭雪湖[グオ・シュエフ]、洪瑞麟[ホン・ジュイリン]、黄早早[ホアン・ヅァオヅァオ]、陳夏雨[チェン・シアユー]、荘世和[ジュアン・シーホー]など、近代の台湾美術を考える上で重要な作家が名を連ねる。
展示の半数以上を占める多様な資料群として、当時の台湾と日本の双方で出版された書籍や雑誌、作家同士の交流を示す書簡、メモやアルバムなどの個人の資料をはじめ、当時の文学、音楽、レコード産業、舞踏、演劇、工芸などに関する資料約500点も出品。また、本展では、台湾の原住民族*に関わる資料も重要な位置を占める。日本による統治政策や人類学的調査のなかで分類・収集されてきた資料を、他の作品や資料とともに配置することで、あらためて現在の視点から捉え直す。
*本展における「原住民族」という表記について:台湾では、漢民族が台湾に移住してくる以前から台湾に住む人々を「原住民族」と呼ぶ。漢語の「先」という言葉には「既になくなってしまった」という意味が含まれるため、台湾では「先住民族」と呼ばれることはなく、本展でも台湾での呼称を尊重し、「原住民族」と記載する。
東郷青児《超現実派の散歩》1929年 SOMPO美術館蔵 ©Sompo Museum of Art, 26012
許深州《青嵐》1953年 桃園市立美術館蔵
塩月桃甫《ロボ(Lubuw)》1946年以降 桃園市立美術館蔵
関連プログラム
開幕記念シンポジウム ※開催予定
2026年9月5日(土)
会場:東京都現代美術館 講堂
※上述の開幕記念シンポジウムをはじめ、会期中にギャラリートーク、シンポジウムなどのプログラムを開催予定。詳細は公式ウェブサイトにて公開。
同時期開催
多田美波―光、凛と ゆれる
2026年8月29日(土)–12月6日(日)
東京都現代美術館 企画展示室B2F
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Tada-Minami/
MOTコレクション いつかの光を今みている
2026年9月19日(土)-2027年1月6日(水)
東京都現代美術館 コレクション展示室
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot-collection-260919/
