竹岡雄二「everything for freedom」@ SCAI PIRAMIDE


竹岡雄二《Orange Sockel》2000年 協力:SCAI THE BATHHOUSE

 

竹岡雄二「everything for freedom」
2025年5月17日(土)-8月8日(金)
SCAI PIRAMIDE
https://www.scaithebathhouse.com/
開廊時間:12:00–18:00
休廊日:日、月、火、水、祝
展覧会URL:https://www.scaithebathhouse.com/ja/exhibitions/2025/05/yuji_takeoka_everything_for_freedom/

 

SCAI PIRAMIDEでは、作品を載せる台座そのものを彫刻にするというラディカルな方法論によって、美術史や美術館が体現してきた西洋近代美術の枠組みそのものに目を向けてきたドイツ・デュッセルドルフ在住のアーティスト、竹岡雄二の個展「everything for freedom」を開催する。

竹岡雄二(1946年京都府生まれ)は、現代美術の展示方法に関する形式に強い関心を持ち続け、「もの」を作ることから「ものを見せる」ことに作品のテーマを見出し、台座を彫刻とし余分な要素を削ぎ落として作品を見せる、「空間呈示」をすることで新たな知覚や意味を生みだす作品を手がける。竹岡は1972年に京都市立芸術大学彫刻科を卒業し、翌年から79年までデュッセルドルフ国立美術大学で学び、その後もドイツに留まり作品を発表していく。86年にコンラッド・フィッシャー・ギャラリー(デュッセルドルフ)で初個展を開催。92年にヤン・フートがディレクターを務めたドクメンタ9に参加し、「公共彫刻」シリーズを出品。近年も2011年にノルトライン=ヴェストファーレン州ボトロップにあるジョセフ・アルバース美術館、2012年にブレーメンのゲアハルド・マックス・ハウスで個展を開催。2016年には日本国内では初となる回顧展「台座から空間へ」を国立国際美術館と埼玉県立近代美術館(遠山記念館との2会場同時開催)で実現した。

 


竹岡雄二《Untitled》1989年 協力:SCAI THE BATHHOUSE

 

SCAI PIRAMIDEでは初となる本展では、1984年以来の代表的な「台座彫刻」に加え、空間に合わせた新作を含む彫刻12点とドローイングを一挙に公開。竹岡がこれまでの芸術実践を通じて導き出した答えであり、同時に、世界の構造が変動し、確立された価値観が試される現在、彫刻を超えて、人としての根源的な自由を問い続ける、竹岡の新たな宣言とも言える「everything for freedom」をタイトルに掲げる。

 


竹岡雄二 個展 展示風景、Württembergischer Kunstverein、1997年 撮影:F.Kleinbach 協力:SCAI THE BATHHOUSE


渋川現代彫刻トリエンナーレ展示風景、1990年 撮影:A Fukuda 協力:SCAI THE BATHHOUSE

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