SHOW-CASE PROJECT Extra-1
冨井大裕 モノコトの姿
2024年10月21日(月)-2025年1月24日(金)
慶應義塾大学アート・センター
http://www.art-c.keio.ac.jp/
開館時間:11:00–18:00
休館日:土・日・祝、年末年始(12/28-1/5)
展覧会URL:http://www.art-c.keio.ac.jp/news-events/event-archive/with_motohiro_tomii_2024/
慶應義塾大学アート・センターでは、既成品を用い独自の眼差しでその新たな側面を見出す作品で知られる冨井大裕の個展「SHOW-CASE PROJECT Extra-1 冨井大裕 モノコトの姿」を開催する。
冨井大裕(1973年新潟県生まれ)は、並べる、重ねる、束ねる、折り曲げるといったシンプルな手法によって、既製品を本来の意味や機能から解放し、彫刻の新たなあり方を探求し続けている。これまでにswitch point(東京)やYumiko Chiba Associates viewing room shinjuku(東京)などで個展を重ねるほか、ヨコハマトリエンナーレ2011、「MOTアニュアル2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方」(東京都現代美術館、2011)、「アーティスト・ファイル2015 隣の部屋-日本と韓国の作家たち」(国立新美術館、東京/韓国国立現代美術館、ソウル)、「Re construction 再構築」(練馬区立美術館、2020)などで作品を発表。昨年は、「みるための時間」(新潟市美術館)と「今日の彫刻」(栃木県立美術館)のふたつの個展を美術館で実現した。
冨井大裕《風船と自立 #1》2024年 撮影:冨井大裕 ©Motohiro Tomii, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
慶應義塾大学アート・センターでは、2014年から2020年にかけて、「SHOW-CASE」を「展示ケース」を指すと同時に「ケースを見せる」と捉え、特定の展示ケースを提案し、そこからさまざまなアプローチを引き出すプロジェクトとして「SHOW-CASE project」を実施した。冨井は同プロジェクトのプロトタイプの実現に関わり、続く第1回目の参加作家として個展「SHOW-CASE project No.1 冨井大裕 3個の消しゴム」に取り組んだ。
慶應義塾大学アート・センターと冨井大裕による3年間にわたる本プロジェクト「SHOW-CASE PROJECT Extra」では、展示室もひとつの「SHOW-CASE」であると捉え、同じ作家が同じ展示室に3年連続でアプローチすることを通じて、展示空間と作品の関係、展覧会という枠組みそのものを問いかけ、通常は「出来事」として、基本的に単発で発生する展覧会が連続したときに立ち現れるある種の空間性など、変則的な試みの中で生じるさまざまな事象や感得できることを探究していく。第1回となる本展では、「モノコトの姿」というタイトルのもと、彫刻の根本を探るような問いかけを提示する。
冨井大裕《紙屑と空間(試作)#1》2020年 撮影:柳場大 ©Motohiro Tomii, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
関連イベント
トーク
2024年11月30日(土)14:00-15:30
登壇者:冨井大裕、林卓行(東京藝術大学芸術学科教授)
会場:慶應義塾大学三田キャンパス 東館 6F G-lab
※予約不要、入場無料
ワークショップ
2024年12月7日(土)14:00–
講師:冨井大裕
※入場無料