越後妻有MonET 連続企画展Vol.3 竹﨑和征+西村有「続・並行小舟唄 翠のうつわ」@ 越後妻有里山現代美術館 MonET


竹﨑和征+西村有《twin boat songs #42》2023年 カンヴァス、油絵具、木枠 撮影:岡野圭

 

越後妻有MonET 連続企画展Vol.3
竹﨑和征+西村有「続・並行小舟唄 翠のうつわ」
2023年11月18日(土)-12月24日(日)
越後妻有里山現代美術館 MonET
https://www.echigo-tsumari.jp/
開館時間:10:00–17:00 入館は閉館30分前まで
休館日:火、水
ゲストキュレーター:塚本麻莉(高知県立美術館主任学芸員)
展覧会URL:https://www.echigo-tsumari.jp/event/20231118-1224/

 

越後妻有里山現代美術館 MonETでは、本年度より取り組むゲストキュレーターによる連続企画展の第3弾として、高知県立美術館主任学芸員の塚本麻莉のキュレーションによる竹﨑和征と西村有の共作絵画展「続・並行小舟唄 翠のうつわ」を開催する。

竹﨑和征(1976年高知県生まれ)は、絵画を制作の基礎に置きつつも、既製品を取り付けたり裁断したスケッチを編み合わせたりと、さまざまなアプローチで風景の表現の可能性を追求している。これまでに「リアル・ジャパネスク:世界の中の日本現代美術」(国立国際美術館、2012)、「絵画の在りか」(東京オペラシティ アートギャラリー、2014)、「ペインターズ」(なかた美術館、2018)などで作品を発表。2020年には高知県立美術館で個展「ARTIST FOCUS #01竹﨑和征 雨が降って晴れた日」を開催。同展では、本展でゲストキュレーターを務める塚本麻莉がキュレーションを担当した。2023年は「Kazuyuki Takezaki」(Saanen Vitrine by Marc Jancou Contemporary、ザーネン、スイス、2023)や「Marugame, Milwaukee」(The Green Gallery、ミルウォーキー、2023)で個展を開催。現在、MISAKO & ROSEN(東京)にて個展「玉虫とねずみ」(2023)が開かれている。

西村有(1982年神奈川県生まれ)は、制作過程における気づきや記憶に重きを置きながら、日常生活の断片を複雑に重ね合わせることにより、物語性を帯びた風景を絵画作品として発表している。これまでに個展「Project N 61」(東京オペラシティ アートギャラリー、2015)、個展「アペルト09 西村有 paragraph」(金沢21世紀美術館、2018-19)、「VOCA展2019-新しい平面の作家たち-」(上野の森美術館、2019)、「An Exhibition with Little Information」(釜山現代美術館、2022)、「Open Storage: 25 Years of Collecting」(The Warehouse、ダラス、2022-2023)などで作品を発表。

 


竹﨑和征+西村有《twin boat songs #33》2021年 パネル、コットン、油絵具 撮影:岡野圭

 

普段は個々人で活動する竹﨑と西村は、2017年に竹﨑が高知で主催するアートプログラム「現代地方譚」に西村が参加したことをきっかけに不定期での共同制作を開始。並行小舟唄の制作は、カンヴァスの左右に立って交互に描いたり、作品を互いの拠点へ郵送して筆を入れ合ったり。相手が繰り出す予想外の一手を楽しみながら、時に大胆に、時に補い合うようにして進められている。2020年には東京のKAYOKOYUKIにて「並行小舟唄展」を開催。夏の十日町の田園や山野が、冬には雪を受けとめる器(うつわ)になることを意味する「翠のうつわ」と題した本展では、未公開作品をはじめ、十日町の風景から着想した新作を中心に発表する。

本展キュレーターの塚本麻莉は、2016年より高知県立美術館で学芸員として勤務。同美術館にて、上述した竹﨑の個展のほか、「収集→保存 あつめてのこす」(2020)、「平川恒太 − Cemetery 祈りのケイショウ」(2022)、「合田佐和子展 帰る途もつもりもない」(2022 ※共同企画)などを企画。そのほか、「甫木元空個展 その次の季節」(すさきまちかどギャラリー/旧三浦邸、高知、2021)、「原田裕規個展 やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」(日本ハワイ移民資料館、山口、2023)などの企画も手がけている。

 

関連イベント
作家交流会
2023年11月18日(土)13:00-16:00
会場:越後妻有里山現代美術館 MonET
参加費:無料(要美術館入館料)

 


竹﨑和征+西村有《twin boat songs #38》2023年 カンヴァス、油絵具、木枠 撮影:岡野圭


竹﨑和征+西村有《twin boat songs #37》2023年 カンヴァス、油絵具 撮影:岡野圭

 


連続企画展2023

Vol.1|2023年7月1日(土)-8月27日(日)
「マテリアルショップカタルシスの岸辺 十日町店 &『死蔵データグランプリ2022-2023』記録展」
作家:カタルシスの岸辺
ゲストキュレーター:椹木野衣(美術評論家)
Vol.2|2023年9月9日(土)-11月5日(日)
「版画報、道が動く」
作家:松元悠
ゲストキュレーター:保坂健二朗(滋賀県立美術館ディレクター)
Vol.3|2023年11月18日(土)-12月24日(日)
「続・並行小舟唄 翠のうつわ」
作家:竹﨑和征+西村有
ゲストキュレーター:塚本麻莉(高知県立美術館主任学芸員)
Vol.4|2024年1月13日(土)-3月10日(日)
作家:田中藍衣
ゲストキュレーター:檜山真有(キュレーター/リクルートアートセンター)

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