αMプロジェクト2022 判断の尺度 vol.3 荒木優光|そよ風のような、出会い @ gallery αM

 

αMプロジェクト2022
判断の尺度 vol.3 荒木優光|そよ風のような、出会い
2022年8月27日(土)– 10月15日(土)
gallery αM
http://gallery-alpham.com/
開廊時間:12:30-19:00
休廊日:日、月、祝
ゲストキュレーター:千葉真智子(豊田市美術館学芸員)
展覧会URL:https://gallery-alpham.com/exhibition/project_2022/vol3/

 

gallery αMでは、豊田市美術館学芸員の千葉真智子をゲストキュレーターに迎えたαMプロジェクト2022の3回目の展覧会として、『判断の尺度 vol.3 荒木優光|』を開催する。

荒木優光(1981年山形県生まれ)は、音を作る行為そのものよりも聞く環境の創造性に重きを置きながら、独自の音場空間を構築し、シアターピースやインスタレーションとして作品を発表している。個人での活動のほか、記録にまつわる作業集団ARCHIVES PAY(アーカイブスペイ)や音楽グループNEW MANUKE(ニューマヌケ)のメンバーとしても活動している。近年の主な個展に『わたしとゾンビ』(京都市京セラ美術館 ザ・トライアングル、2020)、主なグループ展に『200年をたがやす』(秋田市文化創造館、2021)、『としのこえ、とちのうた』(旧豊田東高等学校、愛知、2019)などがある。また、主なパフォーマンスに「サウンドトラックフォーミッドナイト屯」(KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭、2021)や「パブリックアドレス – 音場」Kunstenfestivaldesarts、ブリュッセル、2021)などがある。

 


荒木優光《サウンドトラックフォーミッドナイト屯》2021年|コンサートピース 撮影:井上嘉和 提供:KYOTO EXPERIMENT

 

本展に寄せたテキスト「外部の招喚: 受信機=トリガーとしての作品」の中で、千葉真智子は「音の場を立ち上げようとする荒木さんは、彼自身が受信機のように外部に開かれているのではないか。だからその作品は、外部との交渉の結果であり、外部との接触面としてある、と言えるかもしれない」と荒木の実践について考察する。そして、「仮にも作品というものが私を超えて共有され、何がしかの良さを持ち得るのだとすれば、そこには必ず、私以外の他者、外部の了解が成立していることになる。作品を作るとは、大袈裟に言えば、その判断を私以外のものに賭することであり、いまここを超えた時間・空間にいる人や事物を考慮し、作品を判断しようとする態度だとも言える。私を超えたそのような賭けは可能だろうか」と、αMプロジェクト2022に一貫する関心を、本展でも継続して問いかける。

「木村くん」または、「あんた誰?」のためのサウンドトラック

ある距離を持った出会い。そして、出会い直し。スマートフォンやSNSを通して垣間見る出来事や、人のこと。そこへ、サウンドトラックを付けてみようと思ったのは、2022年6月の半ば。そんな折に、絶妙な距離感を保ったまま必然のように出会い直したのが、「木村くん」だった。 誰かさんから誰かさんへ、そよ風のようなメッセージの集積としてのサウンドトラック。距離感抜群God hand you。
(荒木優光「そよ風のような、出会い」本展プレスリリースより)

 


荒木優光《スウィートメモリーズ エピソード 1-60》2020年|4Kビデオ、サウンド 撮影:三吉史高


荒木優光《Call》2021年|12incレコード 撮影:草彅浴 提供:NPO法人アーツセンターあきた

 


αMプロジェクト2022 判断の尺度(企画:千葉真智子)

vol.1|髙柳恵里
2022年4月16日(土)- 6月10日(金)
vol.2|加藤巧
2022年6月18日(土)- 8月6日(土)
vol.3|荒木優光
2022年8月27日(土)- 10月15日(土)
vol.4|大木裕之
2022年10月29日(土)- 12日17日(土)/23日(金)
vol.5|高嶋晋一+中川周
2023年1月14日(土)- 3月11日(土)

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