αMプロジェクト2022 判断の尺度 vol.1 髙柳恵里|比較、区別、類似点 @ gallery αM


©︎2022 Eri Takayanagi

 

αMプロジェクト2022
判断の尺度 vol.1 髙柳恵里|比較、区別、類似点
2022年4月16日(土)- 6月10日(金)
gallery αM
http://gallery-alpham.com/
開廊時間:12:30-19:00
休廊日:日、月、祝
ゲストキュレーター:千葉真智子(豊田市美術館学芸員)

 

gallery αMでは、豊田市美術館学芸員の千葉真智子をゲストキュレーターに迎えたαMプロジェクト2022の第1弾となる展覧会『判断の尺度 vol.1 髙柳恵里|比較、区別、類似点』を開催する。

髙柳恵里(1962年神奈川県生まれ)は、日常的な事物や状況に微細な作用を加えることで、認識のテクスチュアリティを解きほぐすという一貫した態度で、30年以上にわたる制作活動を続けている。主な個展に『デモンストレーション』(TALION GALLERY、東京、2021)、『それは、正確であるか』(See Saw gallery + hibit、愛知、2019)、『性能、他』(サイギャラリー、大阪、2019)、『高柳恵理 展』(switch point、東京、2016)、『油断』(上野の森美術館ギャラリー、2014)、『不意打ち』(TIME & STYLE MIDTOWN、東京、2013)、『近作展28 髙柳恵里』(国立国際美術館、大阪、2003)など。主なグループ展に『百年の編み手たちー流動する日本の近現代美術』(東京都現代美術館、2019)、『MOT COLLECTION つくる、つかう、つかまえる ーいくつかの彫刻から』(東京都現代美術館、2013)、『20世紀美術探検−アーティストたちの三つの冒険物語−』(国立新美術館、2007)、『心の在り処』(ルードヴィヒ美術館、ブダペスト、2003/モスクワ市現代美術館、2003)、『美術館を読み解く—表慶館と現代の美術』(東京国立博物館、2001)、『MOTアニュアル1999 ひそやかなラディカリズム』(東京都現代美術館、1999)、『やわらかく重く—現代日本美術の場と空間』(埼玉県立近代美術館、1995/ライフギャラリー、オハイオ、アメリカ、1996)、『彫刻の遠心力-この十年の展開』(国立国際美術館、1992)、『第10回ハラ アニュアル』(原美術館、1990)などがある。2017年にはそれまでの活動の全貌を収めた初の作品集『髙柳恵里』を刊行している。

 


髙柳恵里《実存》2018年 撮影:木奥恵三 提供:TALION GALLERY

 

「判断の尺度」というテーマの下に連続する展覧会の冒頭に髙柳恵里の個展を持ってきた千葉は、アガンベンが『中身のない人間』の中で最初に投げかけた、作品の評価(美的判断)が作家の経験から奪われ、鑑賞者の立場からのみ検討されてきたことを再考すべく、改めて、作家による選択や判断という視点を取り上げる。「ここにおいては何ごとも、知っていることのようにやってはいけない、と思っている。」(個展ステートメント、Gallery Jin Projects、2010年)という言葉を引き、正しい判断とはどのようにあり得るのか、髙柳の態度を通じて、世界を眺める尺度について考察していく。(※千葉真智子「作家/の判断」の全文はこちら。)

 


髙柳恵里《2m(ルールとアバウト/K)》2014年


髙柳恵里《レンガとブロック》2019年

 


αMプロジェクト2022 判断の尺度(企画:千葉真智子)

vol.1|髙柳恵里
2022年4月16日(土)- 6月10日(金)
vol.2|加藤巧
2022年6月18日(土)- 8月6日(土)
vol.3|荒木優光
2022年8月27日(土)- 10月15日(土)
vol.4|大木裕之
2022年10月29日(土)- 12日17日(土)/23日(金)
vol.5|高嶋晋一+中川周
2023年1月14日(土)- 3月11日(土)

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