アーティスト・イン・レジデンス プログラム2021 “invisible connections” @ 国際芸術センター青森[ACAC]


 

アーティスト・イン・レジデンス プログラム2021 “invisible connections”
2021年9月2日(木)- 12月8日(水)
国際芸術センター青森[ACAC]
https://acac-aomori.jp/

内田聖良 個展「バーチャル供養講」
2021年11月13日(土)- 12月5日(日)
国際芸術センター青森[ACAC]展示棟ギャラリーB
https://acac-aomori.jp/program/uchida1/

村上美樹《光が痕跡となって、山にとまる》アーカイブ展示
2021年11月13日(土)- 12月5日(日)
国際芸術センター青森[ACAC]展示棟AVルーム
https://acac-aomori.jp/program/murakami3/

北條知子 個展「Unearthed Tremor|掘りだされた震え」
2021年11月20日(土)- 12月5日(日)
国際芸術センター青森[ACAC]展示棟ギャラリーA
https://acac-aomori.jp/program/hojo1/
※いずれも開催時間(10:00–18:00)、会期中無休、入場無料

 

国際芸術センター青森[ACAC]では、2021年度のアーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラムに参加している内田聖良、村上美樹、北條知子による個展およびアーカイブ展示を11月13日より順次開催する。

ACACは2001年12月の開館以来、AIRプログラムを柱に、さまざまなジャンルのアーティストによる創造と発表の場として活動を続けている。「invisible connections」と題して行なわれた本年度のAIRプログラムでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、来日が困難だったインドのコルカタを拠点とする服飾デザイナーでありアーティストのカロル・ダッタは、リモートでの滞在制作という形式で青森の衣類に関する調査を行ない、文献や写真、商業広告など様々な視覚情報から衣類に関するものを収集し、それらをコラージュした小冊子の制作に取り組んでいる。11月下旬頃から、小展示も開催予定。一方、国内に拠点を置く村上美樹、内田聖良、北條知子の3名は、それぞれ青森の地で滞在制作を行なった。

 


カロル・ダッタ《Object 12 & Ghost Object, Volume 2, 2019》Photo: Parak SARUNGBAM


内田聖良《バーチャル供養講》2021年

 

内田聖良(埼玉県生まれ)は、現代社会における感情や記憶のケアと流通について考えるため、日用品を通した死者の供養や伝説といった物語が持つ機能についてリサーチを行なった。11月13日からはじまる個展では、3Dスキャンなどを用いて実際に思い出の品を供養するワークショップの実施や紙メディアの発行をもとに新作《バーチャル供養講》を発表する。

村上美樹(1994年秋田県生まれ)は、ACAC周辺の森や山の環境、野外彫刻作品のリサーチや、青森県内の様々な山を実際に登ることを通して、ルートファインディング(地図や方角などの情報をもとに登山ルートを見つけ出すこと)をキーワードに大自然と人工物の関係性について考える新作の制作に取り組んだ。村上は10月31日の公開リハーサルを経て、11月6日に既に新作レクチャーパフォーマンス《光が痕跡となって、山にとまる》を発表。11月13日からは、ACAC展示棟AVルームにて、アーカイブ展示を開催する。

北條知子(愛知県生まれ)は、約3000年前に作られ現存する世界最古の弦楽器や、自然によって作られる音が共鳴・共振する場のリサーチを通して、青森に住んだ祖先によって奏でられ、現在は音楽史の外にある楽器の音を、現代的な視点で再創造することを試みた。11月20日からはじまる個展では、新作《Unearthed Tremor|掘りだされた震え》を展示する。

なお、10月30日にはカロル・ダッタのアーティストトークがオンラインで開催され、10月31日、11月1日には今回の公募レジデンスプログラムのゲスト審査員を務めた田中みゆき(キュレーター、プロデューサー)と村上、内田、北條の各アーティストとのトークがオンラインで開催された。いずれのトークも現在はACACの公式YouTubeチャンネルで視聴可能。(https://www.youtube.com/user/acacaomori/

 


村上美樹 Photo: MURAKAMI Miki, Courtesy of the artist


北條知子《気配》 Photo: MARUO Ryuichi, Courtesy of: Saitama Triennale 2020

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