ジョナサン・モンク @ TARO NASU


 

ジョナサン・モンク
2021年9月4日(土)– 10月2日(土)
TARO NASU
http://www.taronasugallery.com/
開場時間:12:00–18:00
休館日:日、月、祝

 

TARO NASUでは、自身が敬慕するアーティストの作品を素材に、諧謔精神あふれる「模倣」を通じて再構成するジョナサン・モンクの個展を開催する。

ジョナサン・モンク(1969年レスター生まれ)は、学生時代に考察した「『完全なオリジナル』をつくることは、ほぼ不可能」というアイディアの下、オマージュ、パスティーシュ、ダブルイメージ、引用、見立てなどを駆使し、既存の作品を素材に新たな解釈を付与、再構成した作品を制作してきた。これまでに、エド・ルシェ、ブルース・ナウマン、ローレンス・ウィナー、ジェフ・クーンズなどを再解釈した作品も発表、2018年のTARO NASUでの個展では、ソル・ルイットの《100cubes(100個の立方体)》を再解釈した《レンティキュラー・ルイット》を発表している。モンクは、レスター・ポリテクニック(現・デュ・モントフォート大学)を1988年に卒業、グラスゴー美術大学を1991年に修了した頃より、本格的に作品の発表をはじめ、第2回ベルリン・ビエンナーレ(2001)、第50回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2003)、ホイットニー・ビエンナーレ2006、第53回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2009)などの国際展に参加しつつ、ヨーロッパ各都市の美術機関で個展を重ねる。近年は、世界各地での個展開催やグループ展参加のほか、自身の過去の展示風景の画像から制作した壁紙を用いた「Exhibit Model」と呼ぶプロジェクトを、バーゼル=ラント美術館(2016)、ギャラリー・ニコライ・ウォールナー(コペンハーゲン、2016)、VOX(モントリオール、2017)、KINDLセンター・フォー・コンテンポラリー・アート(ベルリン、2019)、ケイシー・カプラン・ギャラリー(ニューヨーク、2019)、テルアビブ現代美術センター(2019–2020)で展開している。

本展では、メッセージ性の強い言葉を機械編みの織物で表現した作品を通じて、美術の歴史やフェミニズムに言及する。

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