KAAT EXHIBITION 2020『冨安由真展|漂泊する幻影』@ KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ


photo by Masanobu Nishino ©️Yuma Tomiyasu

 

KAAT EXHIBITION 2020
『冨安由真展|漂泊する幻影』
2021年1月14日(木)- 1月31日(日)
KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ
https://www.kaat.jp/
開館時間:11:00-18:00 入館は閉館30分前まで
休館日:会期中無休
本展キュレーター:中野仁詞(キュレーター/神奈川県民ホール、KAAT神奈川芸術劇場〈神奈川芸術文化財団〉)
特設ウェブサイト:https://kaat-seasons.com/exhibition2020/

 

KAAT神奈川芸術劇場では、現代美術と舞台芸術の融合による新しい表現を、劇場の独特の空間で展開する「KAAT EXHIBITION」の5回目の企画として、「不可視なもの・確かでない存在」をテーマに制作活動を行なう冨安由真が、通常は演者の存在を常とする劇場で新作インスタレーションに挑む『冨安由真展|漂泊する幻影』を開催する。

冨安由真(1983年東京都生まれ)は、絵画、インスタレーション、ビデオなど、多様なメディアを通じて、科学によっては必ずしもすべて説明できないような人間の深層心理や不可視なものに対する知覚を鑑賞者に擬似的に体験させる作品を制作している。ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ、ファインアート科を経て、2017年に東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻を修了、博士号を取得。2018年には第21回岡本太郎現代芸術賞特別賞を受賞、北九州市立美術館、資生堂ギャラリーで個展を開催。昨年はアートフロントギャラリーでも個展『Making All Things Equal / The Sleepwalkers』を開催。また、2021年3月に開幕予定の『房総里山芸術祭 いちはらアートxミックス2020』への参加も決定している。

 


冨安由真《Midnight Visitors 真夜中の来訪者》2019年、西武渋谷店美術画廊・オルタナティブスペース(渋谷)、展示風景

 

本展では、普段は演劇作品が上演されている劇場空間が、冨安の手により日常と非日常、虚構と現実が交錯する無限迷宮へと姿を変える。劇場空間に展開されたインスタレーションをさまよいながら、鑑賞者は「此処」と「何処か」が絶えず交換し続ける境界面へと誘われ、自らも気づかぬうちに気配や予感を鋭敏に感受する受容体へと変貌するような体験をすることになるだろう。会期中には冨安および本展キュレーターの中野仁詞によるトークも予定している(詳細は特設ウェブサイトにて順次告知)。

なお、KAAT神奈川芸術劇場では『宮永亮展「KAA10」』を開館10周年企画として開催中。これまでに同劇場で上演された舞台のフライヤーをインスピレーションの源泉とした宮永の映像作品を劇場アトリウムなどで展示。また、近隣の神奈川県民ホールギャラリーでは、2020年12月14日から2021年1月23日まで、大山エンリコイサムの個展『夜光雲』を開催する。

 


冨安由真《Making All Things Equal / The Sleepwalkers》2018年、ART FRONT GALLERY(代官山)、展示風景

 

 


 

『冨安由真展|漂泊する幻影』会期中の併催展覧会
KAAT神奈川芸術劇場開館10周年企画
『宮永亮展「KAA10」』
2020年11月21日(土)- 2021年1月31日(日)
KAAT神奈川芸術劇場 アトリウム他、KAAT館内
https://www.kaat.jp/d/KAA10

大山エンリコイサム展 夜光雲
2020年12月14日(月)- 2021年1月23日(土)
神奈川県民ホールギャラリー
https://www.kanakengallery.com/
特設ウェブサイト:https://yakouun.net/

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