田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future – Digging & Building @ 東京オペラシティ アートギャラリー


「エストニア国立博物館」2006-16年 photo: Eesti Rahva Muuseum / courtesy of DGT.

 

田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future – Digging & Building
2018年10月19日(金)-12月24日(月)
東京オペラシティ アートギャラリー
http://www.operacity.jp/ag/
開館時間:11:00-19:00(金曜は20:00まで)入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、12/24は開館)
展覧会担当:野村しのぶ(東京オペラシティ アートギャラリー キュレーター)

 

東京オペラシティ アートギャラリーでは、パリを拠点に世界各地でプロジェクトを手がける建築家、田根剛のこれまでの活動と、建築は記憶を通じていかに未来をつくりうるかという挑戦を、「Archaeology of the Future(未来の記憶)」の共通テーマの下でTOTOギャラリー・間とともに紹介する。本展『田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future – Digging & Building』では、場所をめぐる記憶を発掘し、掘り下げ、飛躍させる手法と、そこから生み出された「エストニア国立博物館」や「古墳スタジアム」といった代表作や最新プロジェクトを、模型や映像などで体感的に展示する。

田根剛(1979年東京都生まれ)は、それぞれ別の事務所で働いていたダン・ドレル、リナ・ゴットメとともに設計競技応募のために結成したグループで、2006年にエストニア国立博物館のプロジェクトコンペに提出したプランが採択される。Dorell. Ghotmeh. Tane/ Architects(DGT.)を設立して、実施設計に取り掛かり、「場所の記憶」と題した本作は2016年に完成した。同時に、建築設計のみならず、舞台美術、展覧会や国際見本市の会場デザイン、既存の建築のリノベーションなどを手がけ、東京オペラシティ アートギャラリーでは2013年に開かれた『新井淳一の布 伝統と創生』の会場デザインを手がけている。2012年には「新国立競技場」国際デザイン・コンクールのファイナリスト11名のひとりに選出され、さらに注目を集めることとなった。2014年には田根にとって初の住宅「A House for Oiso」を手がける。2016年、「エストニア国立博物館」の竣工を機にAtelier Tsuyoshi Tane Architectsとして新たに活動を始めている。

 


「Archaeological Research」2018年


「新国立競技場案 古墳スタジアム」2012年 image: courtesy of DGT.

 

「エストニア国立博物館」をはじめすべてのプロジェクトにおいて、田根は「場所の記憶」を丹念に発掘/分類/調査/再構築することで、建築を通じて、記憶を未来につなげようと試みる。本展では、田根が「考古学的アプローチ」と呼ぶ、そのような手法を紹介するとともに、「エストニア国立博物館」や「新国立競技場案 古墳スタジアム」をはじめ、2018年に竣工した「Todoroki House in Valley」や現在進行中のプロジェクトを含む7つの作品を大型模型や映像を使って紹介する。また、各プロジェクトの映像制作は、アーティストの藤井光が手がけている。

 


「Todoroki House in Valley」2017-18年 photo: Yuna Yagi


「(仮称)弘前市文化施設設計業務」2017年-

 


 

連携企画
田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future – Search & Research
2018年10月18日(火)-12月23日(日・祝)
TOTOギャラリー・間
https://jp.toto.com/gallerma/
開館時間:11:00-18:00
休館日:月、祝(ただし、11/3、12/23は開館)

 

 


 

同時開催
収蔵品展064 異国で描く
2018年10月19日(金)-12月24日(月)
東京オペラシティ アートギャラリー ギャラリー3&4

project N 73 中村太一
2018年10月19日(金)-12月24日(月)
東京オペラシティ アートギャラリー 4Fコリドール

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