今期の所蔵作品展「MOMATコレクション」3階9室(写真ギャラリー)では、写真家・石元泰博(1921-2012)の生誕100年を記念して、石元が1980年代後半から90年代半ばにかけてとりくんだ「うつろいゆくもの」をめぐる4つのシリーズを展示しています。〈落ち葉〉や〈あき缶〉は、路上でゆっくりと朽ちてゆく落ち葉やあき缶に注目した連作。「うつろいゆくもの」への関心は、その後、刻々とかたちを変える雲にレンズを向けた〈雲〉、路上の雪面にいっとき現れた〈雪のあしあと〉へと展開します。これらは1996年に当館で開催された個展の出品作で、都市や建築をめぐる厳格な画面構成の作品で知られた石元が、70代半ばで示した新境地として注目されました。今回は四半世紀ぶりに4つのシリーズをまとまって展示する機会となります。
展示内容:〈落ち葉〉(1986-93年)、〈あき缶〉(1988-94年)、〈雲〉(1991-95年)、〈雪のあしあと〉(1994-95年)、すべてゼラチン・シルバー・プリント。
前期(開催中-12月5日)、後期(2021年12月7日 -2022年2月13日)で展示替えがございます。前後期、各23点の展示です。
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【開催概要】
会 期 :2021年10月5日(火)-2022年2月13日(日)
休館日 :月曜日[2022年1月10日は開館]、年末年始[12月28日(火)- 2022年1月1日(土)]、1月11日(火)開館時間 :10:00-17:00(金・土曜は10:00-20:00)※入館は閉館30分前まで
観覧料 :一般500(400)円/大学生250(200)円
※高校生以下および18歳未満、65歳以上は無料。 ※障害者手帳をご提示の方とその付添者(1名)
は無料。
※()内は20 名以上の団体料金。いずれも消費税込 ※金・土曜の17時以降は、割引料金。
一般300円、大学生150円。
会場: 東京国立近代美術館 本館所蔵品ギャラリー 3F 9室