中園孔二 ソウルメイト

中園孔二 ソウルメイト
Koji Nakazono: Soulmate

あふれ出る鮮烈なイメージの数々
25 年の生涯を駆け抜けた画家、過去最大規模の個展

「中園孔二 ソウルメイト」チラシビジュアル デザイン:畑ユリエ

会期:2023年6月17日(土)-9月18日(月・祝)
休館日:月曜日(ただし7月17日、9月18日は開館)、7月18日(火)
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)

主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団
助成:芸術文化振興基金、公益財団法人朝日新聞文化財団
協力:小山登美夫ギャラリー

同時常設「猪熊弦一郎展 」

 

開催概要

見る者に鮮烈な印象を与える絵画を多彩なバリエーションで表した中園孔二(1989-2015)。
東京藝術大学卒業後、関東を拠点に制作活動を行ったのち、瀬戸内をのぞむ香川県の土地柄に魅かれ 2014 年末に移住しましたが、その翌年に25 歳の若さで生涯の幕を閉じました。
卓越したセンスによって生み出された絵画の数々は、彼個人の内的必然性に基づくものであるとともに、現代社会の過剰なイメージの奔流をも思わせ、私たちの意識の奥底に強く訴えかけます。

ぼくが何か一つのものを見ている時、となりで一緒になって見てくれる誰かが必要なんだ。

中園はノートにこのような言葉を書き留めています。
本展は、最後を過ごした香川県において、過去最大規模の個展として約 200 点の作品を一堂にご紹介します。それら無数の絵画とともに、彼が見ていた「一つのもの」が立ち現れるでしょう。

中園孔二《無題》2015 年 東京都現代美術館蔵 Photo by Kenji Takahashi ©Koji Nakazono, Nakazono Family; courtesy Tomio Koyama Gallery

「ソウルメイト」とは?
本展タイトルにある「ソウルメイト」とは、中園が日々の思いや考えなどを書き留めていたノートの中にくり返し出てくる言葉であり、彼が必要としていた「となりで一緒になって見てくれる誰か」、すなわち自身の世界観や感性をわかちあう親密なる存在という意味で用いています。
本展では、中園が混沌とした現代社会で「ソウルメイト」を希求し、その根源的な孤独を昇華するかのように表した夥しい数の絵画をご紹介します。

 

■本展の見どころ

中園孔二 《無題》2009 年©Koji Nakazono, Nakazono Family; courtesy Tomio Koyama Gallery

過去最大規模の個展

2006年、高校2年生の頃に美術の道を志すようになった中園は、25歳という若さで亡くなるまでのわずか約9年の間に膨大な数の絵画作品を描きました。本展は中園の過去最大規模の個展として、未発表作品も多数含む約200点の絵画作品を展示いたします。

最後を過ごした香川での個展

中園は海と山が近くにある香川県の土地柄に魅かれ、2014年末に移住しました。
高松市内の住居とアトリエで制作活動を行っていましたが、翌年の2015年7月、瀬戸内海沖で行方不明となり、その才能を惜しまれつつ帰らぬ人となりました。
本展は、彼が生前最後の日々を過ごしたゆかりの土地で開催する大規模個展となります。

中園の創作活動の謎に迫る

国内外の展覧会での紹介や、雑誌『芸術新潮』での評伝など、今なお人々の注目を集め続けている中園。一人の作家とは思えないほど、多様な絵画を生み出したその創作活動はいまだ謎に満ちています。
本展では彼の絵画を網羅的に紹介するとともに、インタビュー映像やイメージの源泉が伺えるドローイングや蔵書などの資料も併せて紹介し、その創作活動の謎に迫ります。

■出品作家プロフィール

中園孔二 Photo by Osamu Sakamoto

中園孔二(なかぞのこうじ)
1989年、神奈川県横浜市に生まれる。2012年、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。
2015年、香川県瀬戸内海沖にて消息不明となり他界。主な個展に「中園孔二展」(小山登美夫ギャラリー・東京、2013年)、「中園孔二展 外縁―見てみたかった景色」(横須賀美術館・神奈川、2018年)、主なグループ展に「絵画の在りか」(東京オペラシティアートギャラリー・東京、2014年)、「NEW VISION SAITAMA 5 迫り出す身体」(埼玉県立近代美術館・埼 玉、2016年)、「Japanorama: A new vision onart since 1970」(ポンピドゥー・センター・メス、フランス、2017年)などがある。

■プレス向け内覧会

日時 2023年6月16日(金) 14:00-16:00
場所 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 3階会議室
詳細https://www.mimoca.org/ja/press/2023/2843/

内覧会参加のお申込みについて
参加者氏名(人数分)、ご所属名、お電話番号、個別取材の有無をpress@mimoca.jpまでお申込みメールをお送りください。

■関連プログラム

オープニング・トーク中園孔二(晃二)のこと」

日時:2023年6月17日(土)  15:00-(開場14:30)
出演:中園雅勝・中園信子(中園孔二ご家族)、小山登美夫(小山登美夫ギャラリー代表)、竹崎瑞季(本展担当キュレーター)
会場:2階ミュージアムホール
定員:170名
申込不要・参加無料

主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団
助成:芸術文化振興基金、公益財団法人朝日新聞文化財団
協力:小山登美夫ギャラリー

◎概要
中園孔二の人物像や制作活動を探るトークを開催します。ご家族である中園雅勝氏、信子氏、また早くから才能を見出した小山登美夫氏をお招きし、幼少期からのエピソードや、絵との関わり、彼が見ていたものなどについてお話を伺います。

詳細 https://www.mimoca.org/ja/events/2023/06/17/2848/

 

親子でMIMOCAの日」

日時:2023 年 7月8日(土)、9日(日) 10:00-18:00
高校生以下または18 歳未満の観覧者 1 名につき、同伴者 2 名まで観覧無料となります。
詳細 https://www.mimoca.org/ja/events/2023/06/07/2854/


企画展詳細ページ↓
https://www.mimoca.org/ja/exhibitions/2023/06/17/2829/

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