千崎千恵夫 眼差しの奥にむかって

 

千崎千恵夫(1953–)は東京藝術大学に在学中の1979年にその本格的なキャリアの第一歩を踏み出した広島県呉市出身のアーティストです。1980年代を通して、時に、建築内外の空間を取り込む大規模なインスタレーションを展開しながら「自然と人工」というテーマを追い求めた千崎は、ドイツに滞在中の1990年頃を境に単体の作品のシリーズ、あるいはそれらを構成要素とするインスタレーションによって同じテーマをさらに多角的に探求するようになりました。本展は、この1990年以後に制作された最新作を含む約100点の作品で構成されます。
千崎は「自然」と「人工」を切り離し対立的に捉えるのではなく、両者をひとつづきのものとして捉え、そのあいだに立つ人間のあり様を見極めようとします。そのような彼の眼差しは、広島の街が経験した原爆の惨禍、すなわち自然界の物質に宿る膨大なエネルギーを取り出すという人為がもたらした決して言葉のおよぶことのない重大な事実を知り、その爪痕を目にすることを通して少しずつかたちづくられたものでした。そして今回の展覧会タイトルにある「眼差しの奥にむかって」という言葉には、単にものごとの外形的な表面を見るのではなく、その奥、さらにその奥へと眼差しを送り込むことで対象が宿す不可視の普遍性をも見ようとする作家の意志が込められています。表面的な価値観の違いが容易に分断を引き起こし、あらゆる場所で対立が深まる現代社会の混迷の中にあって、千崎の眼差しはその状況を乗り越えるための道筋を必ずや指し示してくれることでしょう。

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千崎千恵夫 眼差しの奥にむかって
会期|2026/10/24㊏—12/13㊐
開館時間|10:00–17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日|㊊(※ただし11/23は開館)、11/24㊋
会場|広島市現代美術館 展示室B-1、回廊(広島市南区比治山公園1-1)
観覧料|一般1,100円(850円)、大学生800円 (600円)、高校生・65歳以上550円 (400円)、中学生以下無料
※( )内は前売り及び30名以上の団体料金
※本展チケットで同時開催中のコレクション展もご覧いただけます
※原爆障害者章、身体障害者手帳ほかをお持ちの方と、その介添者は無料

【前売券】
▷オンラインショップ「339」
※前売券の販売は10月23日㊎まで
※広島市現代美術館の受付でも販売しています

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///関連プログラム///
アーティスト・トーク
出品作家の千崎千恵夫が作品や展示についてお話しします。
日時|2026/10/24㊏ 15:00-16:00
会場|広島市現代美術館 展示室B-1、回廊
※要展覧会チケット、申込不要

展覧会担当者によるギャラリートーク
展覧会担当者によるツアー形式の展示解説。
日時|2026/11/7㊏、12/5㊏ 15:00-16:00
会場|広島市現代美術館 展示室B-1、回廊
※要展覧会チケット、申込不要

千崎千恵夫と松浦寿夫(画家、美術史家)による対談
ゲストに松浦寿夫氏をお迎えして出品作家の千崎千恵夫との対談を開催。
日時|2026/11/21㊏ 15:00-16:00
会場|広島市現代美術館 メディアライブラリー
定員|20名程度
※聴講無料、申込不要

アートナビ・ツアー
アートナビゲーターによるツアー形式の展示解説。
日時|毎週㊏㊐㊗︎㊡ 11:45–、14:45–(10/24、25、イベント開催時は除く)
会場|広島市現代美術館 展示室B-1、回廊
※要展覧会チケット、申込不要

 
///同時期開催///
コレクション展2026-Ⅱ
2026/10/10㊏-2027/1/24㊐
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もつれる風景 平井亨季
2026/10/24㊏-2027/1/24㊐
▷展覧会詳細はこちら
ブラチスラバからやってきた!出会う、つながる世界の絵本
2026/11/14㊏-2027/1/24㊐
▷展覧会詳細はこちら

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