SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト 展覧会 永田康祐『風を掘る』 @ 札幌文化芸術交流センター SCARTS

 

SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト 展覧会
永田康祐『風を掘る』
2026年7月10日(金)–7月20日(月・祝)
札幌文化芸術交流センター SCARTS コート、モールA・B(札幌市民交流プラザ1階)
https://www.sapporo-community-plaza.jp/scarts.php
開館時間:10:00–17:00
休館日:会期中無休
展覧会URL:https://www.sapporo-community-plaza.jp/event_scarts.php?num=5115

 

札幌文化芸術交流センター SCARTSでは、北海道大学CoSTEPと協働するSCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクトの成果発表として、招聘アーティストの永田康祐による個展「風を掘る」を開催する。

永田康祐(1990年愛知県生まれ)は、自己と他者、自然と文化、身体と環境といった近代的な思考を支える二項対立や、そこに潜むあいまいさに関心をもち、神奈川を拠点に写真や映像、インスタレーションなどを制作している。近年は、食文化におけるナショナル・アイデンティティの形成や、食事作法における身体技法や権力関係、食料生産における動植物の生の管理といった問題をめぐり、ビデオエッセイやコース料理形式のパフォーマンスを発表してきた。近年の主な展覧会に、個展「鮭になる」(ANOMALY、東京、2025)、「恵比寿映像祭2025」(東京都写真美術館)、「野良になる」(十和田市現代美術館、青森、2024)、「見るは触れる 日本の新進作家 vol.19」(東京都写真美術館、2022)、個展「イート」(gallery αM、東京、2020)、あいちトリエンナーレ2019などがある。

 

道内各地でリサーチを行う永田康祐
風力発電建設予定地だった場所で撮影をする永田康祐

 

同プロジェクトが今年度のテーマに掲げる「リジェネラティブ」は、自然環境を回復し、環境負荷を軽減することを目的とした考え方を指す。自然が本来もつ再生力を引き出し、環境を積極的に回復させていこうとするこの取り組みは、農業や漁業、林業といった一次産業を中心に広がり、土壌の健全性を保ちながら気候変動対策につなげる技術の開発や水質の改善、生物多様性の向上などを目指して各分野で研究が進められている。さらに、こうした動きは炭素の固定やエネルギーの循環とも深く関わり、エネルギー問題への新たなアプローチとしても注目を集めている。

永田は、リジェネラティブが環境の再生だけに収斂するのではなく、その背景に消費者と生産者、人為と自然、経済と環境保護、資本と労働、大都市圏と農村(ひいては国政と地方自治)といった、社会システムにおけるさまざまな関係性が複雑に絡まり合っている点に着目する。農業や漁業といった一次産業の取り組みそのものから、より根幹をなすエネルギー資源、とりわけ再生可能エネルギーの生産と利用へと関心を広げ、情報産業の発達にともなう大量の電力需要や、政治的・経済的な思惑などを背景としたエネルギーのあり方を、作品を通して問いかける。会期中には、永田と研究者によるアーティストトークや、未来のエネルギーをテーマとしたワークショップも開催する。

 

関連イベント
アーティスト×研究者 トーク
2026年7月12日(日)10:30–12:00
会場:SCARTSモールC(札幌市民交流プラザ2F)
登壇者:永田康祐、寺林暁良(北海道大学大学院文学研究院 准教授)、奥本素子(北海道大学CoSTEP 准教授/モデレーター)
料金:無料(予約不要)

ワークショップ「Letter to F~未来のエネルギーへの手紙~」
2026年7月12日(日)13:00–15:00
会場:SCARTSモールC(札幌市民交流プラザ2F)
企画:北海道大学CoSTEP
定員:20名(要事前申込、先着順)
料金:無料
申込フォーム:https://business.form-mailer.jp/fms/8b778c2a353432

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