幅広い映像表現を紹介する国内有数の映像祭「イメージフォーラム・フェスティバル」が、2025年9月に開催する同映像祭の「東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション」への作品を募集している。
2018年に一般公募部門(旧ジャパン・トゥモロウ)の募集範囲を日本国内から日本、中国(香港、マカオを含む)、台湾、韓国に在住または出身の作家に拡大、新設した東アジア・エクスペリメンタル・コンペティションは、東アジアの国際間における相互の交流と刺激によって、これからの芸術表現を模索し、メディア環境を含めた社会のあり方について考える場の創出を目的としている。応募対象は、2024年1月以降に制作された映像作品で、ジャンルや手法、作品時間の制限は一切設けていない。
一次審査を通過した作品(約25本)は、「イメージフォーラム・フェスティバル2025」の同部門プログラムでの上映に進出し、映像祭会期中に開かれる最終審査を経て、大賞(賞金30万円)をはじめとする各賞が発表される。昨年は音楽の鳴り響く6畳ほどの狭い部屋にたむろする中国の若者たちの姿を捉えたジン・ジャンの『共和国』(2023)が大賞を受賞。寺山修司賞にチョ・ハンナの『クイーンのかぎ針編み』、SHIBUYA SKY賞にキム・ハケンの『DESK BUGS』、優秀賞に北川未来の『誰もおらん家』、フローレンス・ラムとチャン・ジーウンの『私があなただったら』、デイジー・ズイェン・ジャンの『彼女は渡った』が選ばれた。また、各会場の観客賞は、持田敦子、青山真也の『「解体」映像記録』(東京)、チョ・ハンナの『クイーンのかぎ針編み』(名古屋)、伊藤高志の『遠い声』(京都)に授与された。
本年度の募集締切は4月25日(金)。応募要項や応募用紙(郵送応募用)、応募フォーム等、詳細は公式ウェブサイトを参照。最終審査員は近日発表。一時および二次審査の結果は8月上旬までに公式ウェブサイト上で発表される。
イメージフォーラム・フェスティバル2025|東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション:
http://www.imageforumfestival.com/bosyu2025/
イメージフォーラム・フェスティバル2025
東京会場|2025年9月27日(土)-10月3日(金)※予定
会場:シアター・イメージフォーラムほか
※以降、地方巡回予定