ニューアートシーン・イン・いわき 小森はるか+瀬尾夏美 @ いわき市立美術館


小森はるか+瀬尾夏美《波のした、土のうえ―花を手渡し明日も集う》2014年

 

ニューアートシーン・イン・いわき
小森はるか+瀬尾夏美
2024年11月2日(土)-12月15日(日)
いわき市立美術館 1階ロビー
https://www.city.iwaki.lg.jp/artmuseum.html
開館時間:9:30–17:00 入場は閉館30分前まで
休館日:月(11/4は開館)、11/5
展覧会URL:https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1725425358943/index.html

 

いわき市立美術館では、いわきゆかりの現代作家を紹介する「ニューアートシーン・イン・いわき」の50回目の企画として、東日本大震災後、ともにボランティアで東北を訪れたことをきっかけに活動を開始した映像作家の小森はるかと画家の瀬尾夏美によるアートユニット「小森はるか+瀬尾夏美」の個展を開催する。

小森はるか(1989年生まれ)と瀬尾夏美(1989年生まれ)は、2012年より3年間にわたり陸前高田市に暮らしながら制作に取り組み、2015年に土地と協働しながら記録をつくる組織「一般社団法人NOOK」を設立し、仙台に拠点を移す。現在も、風景と人びとのことばの記録を軸に制作と発表を続けながら、対話の場づくりを行なっている。主な展覧会に「記録と想起-イメージの家を歩く-」(せんだいメディアテーク、宮城、2014)、「第12回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館、2020)、「3.11とアーティスト 10年目の想像」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、茨城、2021)、「ナラティブの修復」(せんだいメディアテーク、宮城、2021)、「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol.18」(東京都写真美術館、2021)など。『二重のまち/交代地のうたを編む』(2019)は国内外の複数の映画祭で上映。巡回展「波のした、土のうえ」は、陸前高田など全国10カ所で開催している。

 


瀬尾夏美《おおきなへび》2021年

 

東日本大震災と原発事故による被災を経験し、2019年と2023年に台風による深刻な被害に見舞われたいわき市で開催される本展。小森と瀬尾が災禍の継承についての対話を重ね、記録してきた声を届けるとともに、いわきでの新たなリサーチ、ワークショップ、展示を通して、多様な背景を持った鑑賞者、参加者が、互いの語りに耳を傾け合い、相互理解を深めていくための契機を社会の中に創り出すことを目指す。

本展に先立ち、7月から10月にかけて『11歳だったわたしは いわき編』ワークショップを実施。いわきに暮らす人びとにインタビューと映像撮影を行なった参加者が、小森と瀬尾に助言を受けながらインタビュー映像の編集と聞き書きの文章の制作を試みた。展覧会最終日の12月15日には、映像の上映と、ワークショップ参加者自身による聞き書きの文章の発表を通じて、ワークショップの活動内容やその成果を共有する報告会を開催する。同日には、いわき文化芸術交流館アリオスとの連携事業として、『二重のまち/交代地のうたを編む』の上映会およびアフタートークも開催する。

 


『二重のまち/交代地のうたを編む』©︎Komori Haruka +Seo Natsumi

 

関連イベント
アーティストトーク
2024年11月2日(土)14:00–15:00
講師:小森はるか+瀬尾夏美
会場:いわき市立美術館 1階ロビー
申込不要、直接会場に集合

『11歳だったわたしは いわき編』ワークショップ報告会
2024年12月15日(日)10:00–12:00(開場:9:30)
講師:小森はるか+瀬尾夏美、ワークショップ参加者
会場:いわき市立美術館 3階セミナー室
定員:40名(先着順)
申込不要、直接会場に集合

いわき市立美術館×いわき芸術文化交流館アリオス連携事業
『二重のまち/交代地のうたを編む』上映会+アフタートーク
2024年12月15日(日)13:30–16:00
登壇者:小森はるか+瀬尾夏美
会場:いわき文化芸術交流館アリオス 小劇場
定員:100名
申込方法は下記URLを参照
https://iwaki-alios.jp/cd/app/?C=event&H=default&D=03570

 


 

同時開催

牛腸茂雄 写真展 ”生きている”ということの証
2024年11月2日(土)-12月15日(日)
いわき市立美術館 企画展示室(2階)
https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1727928973849/index.html

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