三上浩 硄グリフ展 “QUAUGLYPH” @ 佐賀町アーカイブ


三上浩 シンガポールアートフェスティバル 1990年

三上浩 硄グリフ展 “QUAUGLYPH”
2015年9月18日(金)-11月15日(日)
佐賀町アーカイブ
http://www.sagacho.jp/
開廊時間:13:00-19:00
休廊日:月、火、水、木(祝日は除く)

昨年6月より展覧会を休止していた佐賀町アーカイブでは、「石を叩くことで火花が出る」という単純な作業に創作の根源を見出し、石彫の可能性を探求し続けた三上浩を取り上げ、三上の国内外の友人、三上夫人の楡木令子とともに『三上浩 硄グリフ展 “QUAUGLYPH”』を開催する。

三上浩は1944年中国武漢市生まれ。67年から69年まで京都市立芸術大学専攻科において彫刻家の堀内正和に師事。70年にヨーロッパに渡り、74年から76年までセントマーティンス美術大学大学院彫刻科に在籍する。世界各地で開催されていた国際彫刻シンポジウムに参加するとともに、同シンポジウムのインドにおける初の開催に尽力している。石彫の可能性を探求した三上は、石を彫るときに生じる「火花+音」を作品にすべく、83年より硄のプロジェクトを開始。90年以降は写真家の達川清と共に「プロジェクト硄」に取り掛かる。その後、98年から99年にかけて滞在したドイツのアーティスト・イン・レジデンスにて単独のプロジェクト「硄グリフ」を完成させたものの、同年9月、病気のために逝去した。
オルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」(1983-2000)では、三上は85年の展示において、ギャラリーに持ち込んだ巨大な石をひたすら彫り続けることで祈りの空間を現出する試みで注目を集めた。

本展では遺作となった「硄グリフ」を17年の時を経て、日本で初めてまとめて公開する。会期中にはトーク「三上浩・彫刻が生んだ文字」を開催。


「QUAUGLYPH NUMERAL」1998年

関連企画
トーク「三上浩・彫刻が生んだ文字」
対談 :楡木令子(美術家 三上浩夫人)、吉田昇(彫刻家)
ゲスト:浅葉克己(アートディレクター)
司会 :小池一子
2015年10月16日(金)18:00-19:30
会場:3331 Arts Chiyoda B105 マルチスペース
定員:40名(要予約)
料金:1000円
※申込方法詳細は下記URLを参照。

トーク「三上 浩・彫刻が生んだ文字」

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