今津景「Drawing」2015年、写真に油彩、210x297mm
今津景 x 小林耕平「execution」
2015年6月11日(木)-6月27日(土)
山本現代
http://www.yamamotogendai.org/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝
山本現代では、今津景と小林耕平の作品を「execution」(遂行・実行・処刑)をキーワードに紹介し、互いの共通項や特有性を探りながら、個々の作品が孕む概念を深く考察していく展覧会を開催する。
今津景は1980年山口県生まれ。制作行程にコンピュータグラフィックス(CG)を取り込みつつ、一貫して絵画の制作を行なう。前回の山本現代での個展では、廃仏毀釈によって遺棄された仏像、紛失や戦争で消失した現存しない絵画作品や、イコノクラスムに関する図像をモチーフとした作品「Broken Image」シリーズなどを発表。開催中のシンガポールのアート・サイエンス・ミュージアムの『PRUDENTIAL EYE ZONE』にも同シリーズを出品している。
小林耕平は1974年東京都生まれ。言葉、物、映像などを用いて観客を普段とは異なる思考回路に誘い込む作品を発表している。近年は文学・パフォーマンス研究者の伊藤亜紗やcore of bellsの山形育弘をはじめ、他者とのコラボレーションを通じて制作した作品も多い。昨年は群馬県立近代美術館の『1974 第1部 1974年に生まれて』への出品やTALION GALLERYで『りこうなハンス|Clever Hans』のキュレーションを行なうなど多彩な活動を展開している。
本展では、今津の初公開となるドローイングと新作ペインティング、小林の映像と立体からなる「殺・人・兵・器」が展示される。
小林耕平「殺・人・兵・器/左右の仲を裂く・前後の中を取り持つ兵器」2012年、ミクストメディア