庵Ⅸ (2014)
中村一美個展
2014年9月5日(金)-10月2日(木)
カイカイキキギャラリー
http://gallery-kaikaikiki.com/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※レセプション:9月5日(金)18:00-20:00
カイカイキキギャラリーでは、もの派の中心的存在として知られる李禹煥に続き、日本の抽象絵画を代表する存在として、今春、国立新美術館で大規模回顧展を開催したばかりの中村一美の個展を開催する。
中村一美は1956年千葉県生まれ。東京藝術大学芸術学科で芸術理論と美術史を学び、理論家を目指すが、79年に自らの絵画理論の立証を試みた作品が榎本康二の目に留まり、榎本の強い勧めもあり、80年代初頭より画家としての活動を本格的に開始する。80年代の中村は、戦後アメリカの抽象表現主義を研究することで、単なる模倣に陥らない日本的なる独創性と普遍性を兼ね備えた作品を模索することで、中国宋代の山水画、朝鮮の民画など、東アジアの伝統的な絵画における空間表現や、形象の記号的・象徴的作用に着目した。その後も今日における絵画空間とその意味性についての探究を、精力的かつ持続的に展開、近年では韓国や中国など、東アジアでの発表が続いており、今春には学生時代の習作から最新作までを紹介する大規模な回顧展を開催した。また、2007年には自らの絵画制作についての理論的なものを中心に纏めた『透過する光 中村一美著作選集』(玲風書房)を刊行している。
本展では、「西欧絵画における、絶対性、中心性、 全体性、純粋性とは別の次元における絵画の成立」を目指してきたと語る作家の独創性と普遍性の探求の成果を、中村自身が選んだ十数点の抽象画で発表する。また、会期中にはハーシュホーン美術館彫刻庭園アシスタント・キュレーターの吉竹美香との対談が予定されている。
関連イベント
トークショー
中村一美 x 吉竹美香(ハーシュホーン美術館彫刻庭園アシスタント・キュレーター)
2014年9月19日(金)19:00-20:30
会場:カイカイキキギャラリー
中村一美×村上隆
「偏りすぎた現代美術講座3 中村一美による中村一美論を村上隆が徹底的に聴きこむ会。ー絵画を死ぬまで描き続けよ!ー」
2014年9月13日(土)18:00-19:30
会場:Zingaro Space/中野ブロードウェイ2F
入場料:3,000円(ワンドリンク付き)
※チケットはインターネット上での事前販売を前提に、抽選による入場制限あり。
申し込みフォーム:http://goo.gl/B7QMzp