赤ずきんのカレちゃん - ニコラ・ビュフ

2010年5月20日


【タイトル】 赤ずきんのカレちゃん
【アーティスト名】 ニコラ・ビュフ
【期間】 2010年5月20日~7月20日



“ものがたり”を語るウィンドウのテーマに、アーティスト、ニコラ・ビュフが選んだのは「赤ずきんちゃん」。子どもたちにもひと目でわかる、おとぎ話の世界がウィンドウで展開されます。

「ウィンドウのテーマを考えているとき、無邪気でありつつ心に迫ってくる「赤ずきんちゃん」の世界が、まさにぴったりだと思った」とビュフは語ります。「無邪気さ、怖さ、ユーモアが絶妙なバランスでミックスされていて、しかも誰もが知っているものがたり。

さらに、赤ずきんにエルメスのカレを用いる、というように、エルメスのオブジェをシャルル・ペローのおとぎ話の世界にミックスするというそのアイディアにとてもワクワクしました。」

ビュフの作品に多く見られる、ポップな要素を随所に配したグロテスクな装飾の集積が、白と黒というモノトーンの世界で展開され、色鮮やかなエルメスの商品を引き立てます。

左のウィンドウで赤ずきんちゃんは子猫として表現され、おばあさんの家を探しながら森をさまよいます。赤ずきんちゃんを囲む森の生き物たちは、今度のパーティーのためにティーポットやお皿など、さまざまなオブジェを抱えて動き回っています。

右のウィンドウはおばあさんの家として表現され、おばあさんに化けたオオカミが、赤ずきんちゃんを待ちかまえてベッドに横たわっています。ところが、変装していてもオオカミの本当の姿がベッドの後ろに見え隠れしてしまうのです。この邪悪な登場人物の本来の姿が配された車輪は、運命の輪を表しており、後に狩人の登場によって罰される結末を暗示しています。

16個の小窓では、赤ずきんちゃん、おばあさん、狩人のチームがオオカミを負かす、グリム童話版の赤ずきんちゃんのシーンをそれぞれ表現しています。


Nicolas Buffe (ニコラ・ビュフ)
1978年、パリ生まれ。2005年、パリのエコール・デ・ボザール修了後、国立東洋言語文化学院 (INALCO)にて日本語を修める。東京藝術大学における研究のため来日。La Maison Rouge(パリ)、東京都現代美術館(東京)な ど、世界各地で展覧会を開催。現在は日本を拠点にアーティストとして活動している。