■ 2018/1/6[土]-6/3[日] 現代美術に魅せられて-原俊夫による原美術館コレクション展【原美術館】

会期:2018年1月6日[土]- 6月3日[日]
前期: 1月6日[土]- 3月11日[日] / 後期: 3月21日[水・祝]- 6月3日[日] *展示替え休館: 3月12日[月]- 20日[火]


奈良美智「Eve of Destruction」2006年 カンヴァスにアクリル絵の具 117x91 cm ©Yoshitomo Nara (後期出品)

【概要】
原美術館は、1979年日本における現代美術館の先がけとして開館しました。創立者・現館長の原俊夫は、現代美術の発展と国際交流に情熱を傾け、様々な展覧会を開催する一方、コレクション活動にも力を注いできました。本展は、ひとつひとつ丹念に収集した1950年代以降の絵画、立体、写真、映像、インスタレーションなど所蔵作品約1000点の中から、原が初めて自ら選びキュレーションするコレクション展示です。1970年代後半より80年代前半までの初期収蔵作品を主とする前期、企画展の開催などをきっかけに収蔵された90年代~現在に至る作品を主とする後期の2期に分け、約40年に渡る原美術館の活動と現代美術の歩みの一端を紹介します。

【開催によせて】
日本に現代美術館を作ろうと40歳で思い立ち、作品の収集を始めた。それからは可能な限りアトリエや自宅を訪ねて作家と会い、海外にも赴いた。表現者が何を想い制作に至るか、作品を観るだけでなく直接話を聞くことで学び、私は自分の目でコレクションを築いてきた。この姿勢は現在まで貫いている。美術館の顔であるコレクションは、私の挑戦の軌跡でもある。ふと、自身の采配で展示したいという思いに駆られ、展覧会をキュレーションしてみることにした。とはいえ1000点以上の作品から選ぶのは容易ではない。前期と後期に分け、前期は母体となるアルカンシエール美術財団を設立した1977年から美術館を開館して間もない1980年代前半までの収集作品を中心に、後期は美術館の活動を通して出会い購入した作品群で構成する。 ― 原美術館館長 原俊夫


杉本博司「仏の海」より 1995年 ゼラチンシルバープリント50.8x61 cm ©Hiroshi Sugimoto Courtesy of Gallery Koyanagi (前期・後期出品)

【出品作家】
【前期】 アメリカの作家では、戦後絵画に大きな影響を与えた抽象表現主義のジャクソン ポロックやマーク ロスコ、その後続世代を代表するロバート ラウシェンバーグやジャスパー ジョーンズ、世界を席巻したポップアートの代表者であるアンディ ウォーホルやロイ リキテンシュタインなど。そして、前衛的・実験的精神に溢れたヨーロッパの作家たちとして、絵画のジャン デュビュッフェやカレル アペル、彫刻のアルマン、セザール、ジャン ティンゲリーなど。日本の作家では、戦後日本美術を牽引した今井俊満、河原温、工藤哲巳、宮脇愛子など。また、今も現役で活躍する作家たちでは草間彌生、篠原有司男、杉本博司、李禹煥。さらに世界に影響を与えたアジアの作家として、ナム ジュン パイク、艾未未(アイ ウェイウェイ)。
*前期出品作品リストはこちらへ(PCから)。

【後期】 荒木経惟、ミヒャエル ボレマンス、クリスチャン ボルタンスキー、ジョナサン ボロフスキー、崔在銀、トレイシー エミン、ヤン ファーブル、ツァオ フェイ、カミーユ アンロ、加藤泉、加藤美佳、ウィリアム ケントリッジ、操上和美、ジム ランビー、増田佳江、森村泰昌、村上友晴、奈良美智、名和晃平、エルネスト ネト、蜷川実花、野口里佳、ウィリアム J.オブライエン、大竹伸朗、ミンモ パラディーノ、ジャン=ピエール レイノー、ピピロッティ リスト、坂田栄一郎、ヴィルヘルム サスナル、佐藤雅晴、マリック シディベ、菅木志雄、杉本博司、束芋、田幡浩一、ミカリーン トーマス、アドリアナ ヴァレジョン、フランチェスカ ウッドマン、やなぎ みわ、柳幸典、横尾忠則、米田知子、周鉄海
*後期出品作品リストはこちらへ(PCから)。


加藤泉「無題」2007年 木、アクリル絵具、木炭、シリコン、椅子 95 x 65 x 45.5 cm ©Izumi Kato (後期出品)

【原美術館とは】

原美術館は、1979年に現代美術専門館の草分けとして、御殿山(東京都品川区)に誕生しました。現・公益財団法人アルカンシエール美術財団を母体に、現代美術を通じた国際交流の推進と現代美術の活性化、アーティストの支援の場として活動を続けています。原美術館の建築は、原俊夫の祖父である実業家・原邦造の邸宅として1938年に誕生、設計は東京国立博物館本館(上野)や和光ビル(旧服部時計店・銀座)を手がけた渡辺仁によるもので、日本におけるモダニズム建築、あるいは昭和初期の洋風建築の貴重な例の一つと言われています。年間3-4回の展覧会、講演会やパフォーマンスなど各種イベント、教育プログラムを運営しています。1988年には、別館として伊香保温泉(群馬県渋川市)近くに、世界的に活躍する建築家・磯崎新の設計によりハラ ミュージアム アークを開館、両館で多様な活動をしています。


ミカリーン トーマス「Mama Bush : One of a Kind Two」2009年 パネルにラインストーン、アクリル絵の具、エナメル塗料 274.3x365.8x5.1 cm ©Mickalene Thomas (後期出品)

【原美術館コレクションとは】
1950年代以降の巨匠から今日の第一線で活躍する若手作家まで、世界の優れた現代美術作品を幅広く収集しています。原美術館とハラ ミュージアム アークそれぞれの建築や環境を活かして作られた常設展示作品や庭園を彩る野外立体作品も設置し、特徴のあるコレクションを形成しています。


アドリアナ ヴァレジョン「スイミングプール」2005年 カンヴァスに油彩 110x140 cm ©Adriana Varejaõ (後期出品)

【原俊夫プロフィール】

1935年東京生まれ。学習院大学政治経済学部を卒業後、米プリンストン大学留学。1979年原美術館を設立し同館長に就任、現在に至る。88年、別館ハラ ミュージアム アークを設立。ニューヨーク近代美術館国際評議委員会副会長、ホノルル ミュージアム オブ アート名誉理事、公益財団法人日本博物館協会参与などを歴任。2017年フランス共和国レジオン ドヌール勲章オフィシエほか、受章多数。公益財団法人アルカンシエール美術財団理事長。

【会期中のイベント】
2018年2月3日[土] アーティストトーク 杉本博司 [1/16追記]
*定員につき受付終了[1/20追記]
詳細はこちらへ。

“Paque”復活祭2018 あなたのうさぎはどこ?~アートを見てチョコレートを探そう
2018年4月1日[日]

加藤訓子マリンバリサイタル「BACH」 at the Hara Museum
2018年4月13日[金]、14日[土]

奈良美智アーティストトーク

2018年5月20日[日]

【開催要項】
展覧会名: 現代美術に魅せられて―原俊夫による原美術館コレクション展
英語題名 “My Favorites: Toshio Hara Selects from the Permanent Collection”
会期: 2018年1月6日[土]- 6月3日[日] 開催日数=122日
前期:1月6日[土]- 3月11日[日]/後期:3月21日[水・祝]- 6月3日[日] *展示替え休館:3月12日[月]- 20日[火]
主催・会場: 原美術館
開館時間: 11:00 am-5:00 pm(祝日を除く水曜は8:00 pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日: 月曜(祝日にあたる1月8日、2月12日、4月30日は開館)、1月9日[火]、 2月13日[火]、3月12日[月]- 20日[火]、5月1日[火]
入館料: 一般1,100円、大高生700円、小中生500円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料/20名以上の団体は一人100円引
交通案内: JR「品川駅」高輪口より徒歩15分/タクシー5分/都営バス「反96」系統「御殿山」停留所下車、徒歩3分/京急線「北品川駅」より徒歩8分

*日曜・祝日には当館学芸員によるギャラリーガイドを実施(2:30 pmより30分程度)

原美術館
住所 東京都品川区北品川4-7-25 〒140-0001
Tel  03-3445-0651(代表)
E-mail info@haramuseum.or.jp
ウェブサイト http://www.haramuseum.or.jp
携帯サイト http://mobile.haramuseum.or.jp
Twitter http://twitter.com/haramuseum

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加藤訓子マリンバリサイタル「BACH」 at the Hara Museum
2018年4月13日[金]、14日[土]

小瀬村真美:幻画~像(イメージ)の表皮
2018年6月16日[土]-9月2日[日]

原美術館ウェブサイト
http://www.haramuseum.or.jp
http://mobile.haramuseum.or.jp

原美術館の基本情報、アクセスはこちら

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