■ 2017年9月9日[土]-12月24日[日] 田原桂一 「光合成」 with 田中泯 [原美術館]

写真家・田原桂一とダンサー・田中泯が創り上げる《光と身体》のフォトセッション


Bordeaux-11 1980 105×159 cm ⓒKeiichi Tahara
アーカイバルピグメントプリント

【概要】
1970年代から一貫して《光》の探究を続け、国際的な評価を得た写真家・田原桂一は、惜しくも病のため本年6月に他界いたしましたが、亡くなる直前まで本展の準備に力を注いでいました。今回展示する写真作品46点は、世界的に活躍するダンサー・田中泯との類まれなコラボレーション(1978~80年および2016年)の中から選び抜いたもので、展覧会の形では日本初公開となります。また、会期中には田中泯のソロダンスパフォーマンスも行います。


Island-11 1980 159×105 cm ⓒKeiichi Tahara
アーカイバルピグメントプリント

【詳細】
1971年、20歳で渡仏した田原桂一は、日本の光とは異質なヨーロッパの光に出会い、衝撃を受けました。そして《光》そのものを探究するため、パリを拠点に写真(=Photography 直訳:光で描く絵)を撮り続け、高い評価を得ました。一方、1960年代にモダン・ダンサーとして活動を始めた田中泯は、1974年、独自の舞踊を求めて活動の幅を広げ、そのユニークな身体表現で注目されました。
1978 年秋、パリで邂逅した二人は《光と身体の関係性》の探究を始めます。ヨーロッパ、アメリカ、そして日本。さまざまな都市や大自然の場と切り結び、異なる光や大気や季節に反応するダンサーを、写真家がイメージに焼き付ける─この濃密なフォトセッションは1980年まで続きます。しかし、生み出された写真は、何故か発表されることなく筐底に秘められたまま歳月が流れました。
2016年、それぞれキャリアを積み重ねてきた二人は《原点回帰》を決め、過去のコラボレーションを写真集「Photosynthesis 1978-1980」(発行:スーパーラボ)にまとめると同時に、36年ぶりにフォトセッションを再開、新作を撮り始めました。奇しくも原美術館は最初のフォトセッションと同時期、1979年にオープンいたしましたが、このたび、彼らのコラボレーションの成果を展覧会として余すところ無く紹介いたします。また、本展会期中、田中泯は二人のコラボレーションの締めくくりとして、「第5回ハラアニュアル展」(1985)以来久々に当館でダンスパフォーマンスを行います。


Paris-4 1978 31×47 cm ⓒKeiichi Tahara
ゼラチンシルバープリント

【展示の内容と見どころ】
1978~80年に撮影したものから41点、2016年撮影の新作から5点、計・写真作品46点を展示(すべてモノクローム)。
その《場》の光や空気を受け止め自らの身体で表現する田中泯。その姿を、色彩を一切排して純粋に光と影の織り成す鮮烈なイメージへと昇華させる田原桂一。二人の表現者が切り結んで創り出した、緊張感あふれる美しさが圧倒的です。


Bordeaux-5 1980 31×47 cm ⓒKeiichi Tahara
ゼラチンシルバープリント

【展覧会カタログ】
本展カタログはスーパーラボ(http://www.superlabo.com/)から発行されます。

【プロフィール】  
田原桂一(たはら けいいち) 
1951年京都府出身。フランス・アルル国際写真フェスティバル新人大賞(1977)、木村伊兵衛写真賞(1985)、フランス芸術文化勲章シュバリエ(1993)など受賞多数。写真だけでなく、《光》を探究する延長で彫刻・環境造形も手がけ、2004年に東京都庭園美術館で「田原桂一 光の彫刻」展を開催。2017年、チェコ・プラハ国立美術館で個展「Photosynthesis1978-1980」を開催。2017年没。
http://www.keiichi-tahara.com/

    
©T. Minamoto  

田中泯(たなか みん)
1945年東京都出身。クラシックバレエとモダンダンスを学び、1974年から独自のダンス・身体表現を追究。1978年以降海外でも活躍、高い評価を得る。1985年山村へ移り住み、農業を礎とした舞踊活動を継続中。映画「たそがれ清兵衛」(山田洋次監督、2002)以降、俳優としても活動。著書に「僕はずっと裸だった」(2011)、「意身伝心」(2013)など。フランス芸術文化勲章シュバリエ(1990)他受賞多数。http://www.min-tanaka.com/


©Madada Inc.

【関連イベント】
田中泯 オドリ
第1回 9月30日[土] 予約受付開始 9月12日[火] 11:00 am~ *終了
第2回 11月18日[土] 予約受付開始 10月31日[火] 11:00 am~ *終了
第3回 12月23日[土・祝] 予約受付開始 12月5日[火]11:00 am~
*満席受付終了

*各回共通
会場: 原美術館 中庭(晴雨にかかわらず)
開場: 6:00 pm(開演まで展示をご鑑賞いただけます/5:00 -6:00 pmは準備のため閉館します)
開演: 7:00 pm
参加費: お一人一回3,000円(入館料込)、原美術館メンバー及び同伴者1名まで2,000円

予約申し込みはメールにて:
※件名に「イベント申込み:●月●日 田中泯 オドリ」、本文に氏名、連絡先電話番号、チケット枚数をお書き添えの上、イベント申し込み event@haramuseum.or.j pへお送りください。当館からの返信をもって予約完了とします。*終了
※予約受付開始日時以前のお申し込みは無効となりますのでご注意ください。
※申し込み先着順。定員になり次第締め切らせていただきます。
※複数の公演への一括お申し込みは出来ません、各回個別にお申し込みください。
※晴天・雨天いずれの場合も屋外(中庭)で行います。屋外オールスタンディング(立ち見)でのご鑑賞となります。

【開催要項】
展覧会名: 田原桂一「光合成」with 田中泯
英語題名 Keiichi Tahara: Photosynthesis with Min Tanaka
会期:    2017年9月9日(土)─12月24日(日) 開催日数=92日
主催・会場: 原美術館 
協力: アトリエマツダイラ、株式会社写真弘社、株式会社トップアート鎌倉
特別協力: 株式会社ビィルト、スーパーラボ
開館時間: 11:00am-5:00pm(祝日を除く水曜は8:00pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日: 月曜(祝日にあたる9月18日、10月9日は開館)、9月19日、10月10日
入館料: 一般1,100円、大高生700円、小中生500円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料/20名以上の団体は一人100円引
交通案内: JR「品川駅」高輪口より徒歩15分/タクシー5分/都営バス「反96」系統「御殿山」停留所下車、徒歩3分/京急線「北品川駅」より徒歩8分
*日曜・祝日には当館学芸員によるギャラリーガイドを実施(2:30pmより30分程度)

原美術館 
住所 東京都品川区北品川4-7-25 〒140-0001
Tel  03-3445-0651(代表)
E-mail info@haramuseum.or.jp
ウェブサイト http://www.haramuseum.or.jp
ブログ https://www.art-it.asia/u/HaraMuseum
携帯サイト http://mobile.haramuseum.or.jp
Twitter http://twitter.com/haramuseum

*田中泯さんのインタビューをこちらからお読み頂けます。
http://dancedition.com/post-1466/

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現代美術に魅せられて-原俊夫による原美術館コレクション展
2018年1月6日[土]-6月3日[日]
=前期:1月6日[土]-3月11日[日]
(展示替え休館:3月12日[月]-20日[火])
=後期:3月21日[水・祝]-6月3日[日]

小瀬村真美:幻画~像(イメージ)の表皮
2018年6月16日[土]-9月2日[日]

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