リクリット・ティラヴァーニャ『THOMAS DEMANDs HERE』@ CCA北九州プロジェクト・ギャラリー

リクリット・ティラヴァーニャ『THOMAS DEMANDs HERE』
2013年3月4日(月)-3月22日(金)
CCA北九州プロジェクト・ギャラリー
http://www.cca-kitakyushu.org/
開廊時間:10:00-17:00
休廊日:日曜日、祝日

現在リサーチプログラムの教授としてCCA北九州に滞在中のリクリット・ティラヴァニの個展『THOMAS DEMANDs HERE』がCCA北九州プロジェクト・ギャラリーにて開催される。
1990年代初めより人や物のあいだの双方向的なあり方におけるひとつの新しい美学的な考え方を切り拓いてきたティラヴァニは、観客に料理をふるまったり、美術館に録音スタジオを設置したり、ギャラリーに自分のアパートを再建したりと、自身が触媒となり、既存の美術空間に数多くの日常的な活動が生まれる契機を提供する。
本展はかつてトーマス・デマンドがCCA滞在に制作した作品を出発点としている。2008年にデマンドは小倉のとある駐車場の真ん中に建つ小さなカラオケバーを含む3階建てのビルを見つけ、その建造物と敷地をめぐる作品を制作した。それ以来、このバー「黒ラベル」は女主人池上晢子さんの存在もあり、CCAを訪れる人々の立ち寄り先となっている。ティラヴァニ自身もリサーチを兼ねて一年前にCCAを訪ねた際にこのバーと池上さんに魅了される。今回は「黒ラベル」の別のストーリーを、日常の様子から見えてくること、北九州に住む人々を通じて、地域性と実存するモデルを取り入れた作品として発表する。
なお、3月2日17時よりオープニング・レセプションが行なわれる。

リクリット・ティラヴァニ インタビュー「学問の厳密さについて」(2012/06/06)

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