村岡三郎展 熔断 @ ケンジタキギャラリー


「熔断」2003年 © Saburo Muraoka / Courtesy of Kenji Taki Gallery

村岡三郎展 熔断
2014年11月21日(金)-12月20日(土)
ケンジタキギャラリー / 東京
http://www.kenjitaki.com/
開廊時間:12:00-19:00
休廊日:日、月、祝

ケンジタキギャラリー東京では、「生命」や「死」という人間が抱える根源的な問題を、鉄や塩などの物質や重力や熱などの物理現象を取り入れた彫刻、インスタレーションで知られた村岡三郎の個展『熔断』を開催する。

村岡三郎は1928年大阪生まれ。50年代半ばに鉄を素材とした彫刻を発表すると、70年代以降は物体だけでなく、物理現象を扱った作品制作に取り組んだ。80年代半ばに使用した酸素ボンベは、その後も彼の主要なモチーフとして継続的に用いられていた。87年に大阪府立現代美術センターで回顧展『村岡三郎 1970-1986』を開催。90年には遠藤利克とともに第44回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本間代表に選出されている。その後、97年に東京国立近代美術館で回顧展『熱の彫刻—物質と生命の根源を求めて』(翌年には京都国立近代美術館に巡回)を開催し、2000年代以降も、越後妻有アートトリエンナーレ2000、横浜トリエンナーレ2001、釜山ビエンナーレ2010といった国際展に出品していた。
村岡が54年に発表した「1954年7月」は、日本における熔接彫刻の最も早い例として知られており、本展では、代表作である「熔断」シリーズより、2003年の作品を展示する。なお、ケンジタキギャラリーでは、昨年7月に他界した村岡を回顧する展覧会を継続的に開催していく予定。


「熔断 (レリーフ)」2003年 © Saburo Muraoka / Courtesy of Kenji Taki Gallery

Copyrighted Image