サイモン・フジワラ『Aphrodisiac Foundations(Imperial Hotel 1968, King Kong Komplex)』


© Simon Fujiwara, Courtesy of TARO NASU
サイモン・フジワラ『Aphrodisiac Foundations(Imperial Hotel 1968, King Kong Komplex)』
2013年3月29日(金)-4月27日(土)
TARO NASU
http://www.taronasugallery.com/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝

2010年のカルティエ賞受賞、昨年のテート・セントアイヴスでの個展開催など国際的な評価の高いサイモン・フジワラの個展『Aphrodisiac Foundations(Imperial Hotel 1968, King Kong Komplex)』がTARO NASUにて開催している。
日本人の父とイギリス人の母を持つフジワラは、自分自身や家族、あるいは他人の個人史に架空の物語を挿入し、紡ぎ出した新たな物語をレクチャー形式のパフォーマンスやインスタレーション、ビデオ、彫刻、小説といったさまざまな形式で発表している。
本展で発表される「Aphrodisiac Foundations」は、母親が移り住んだ都市を取り上げ、彼自身の記憶や母親の過去が喚起する想像に基づき、架空の都市の構築を図るプロジェクトシリーズ「King Kong Komplex」の第二弾。両親の出会いの場であるフランク・ロイド・ライト設計の旧帝国ホテル東京を題材に、建築物と都市、エロティシズムの関係性に光をあてた新作インスタレーションとなる。展示を構成するのは、フジワラの両親が出会った翌1969年に解体された同建築の一部を再現したオブジェなど。作品に埋め込まれた「意味」のレイヤーが、鑑賞者を彼の語る「物語」へといざなう装置の役割を果たす。
また、現在サイモン・フジワラは太宰府天満宮にて個展「The Problem of the Rock」も開催している。

太宰府天満宮アートプログラムvol.8
サイモン・フジワラ「The Problem of the Rock」
2013年3月24日(土)-6月30日(日)
太宰府天満宮
http://www.dazaifutenmangu.or.jp/

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