大竹伸朗『時憶』@ Take Ninagawa


「時憶 / 端 22」2015年 © Shinro Ohtake, Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo. Photo by Kei Okano

大竹伸朗『時憶』
2016年5月14日(土)-6月30日(木)
Take Ninagawa
http://www.takeninagawa.com/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※レセプション:5月14日(土)18:00-20:00

Take Ninagawaでは、3年振りとなる大竹伸朗の個展を開催。大竹が2011年から制作し続けている「時憶」シリーズを日本で初めて紹介する。

大竹伸朗は1955年東京都生まれ。絵画、立体、写真、印刷物など、さまざま方法による圧倒的な質量の制作をはじめ、現代美術だけに留まることのない多彩な活動を展開している。東京都現代美術館全館を使って、2000点を超える膨大な作品を展示した2006年の回顧展『全景』以降も、2010年代に入っても、第8回光州ビエンナーレ(2010)、ドクメンタ13(2012)、第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2013)、ヨコハマトリエンナーレ2014、札幌国際芸術祭2014といった国際展への参加をはじめ、国内外で精力的に発表を続けている。ヴェネツィア・ビエンナーレに参加した2013年には、国内でも丸亀市猪熊弦一郎現代美術館と高松市美術館でのふたつの個展を開催、瀬戸内国際芸術祭でも「女根/めこん」を発表している。

「時間」をどう捉えるかは人それぞれだと思いますが、個人的には「時間」と「記憶」を合体して意識することが多いです。過去の無数の記憶の「層」の中を途切れることなく貫き続ける流れのイメージ、そんな風に「時間」を意識します。その流れは決して直線的なものではなく記憶の層の中を左右上下進んだり後戻りを繰り返しつつ今現在に結びつく。「時憶」シリーズでは「時の断片」としての紙片を「記憶の層」に見立て、書き込まれる線は「時間の流れ」を意識しています。
(大竹伸朗「時間を動くこと」 Interview by Andrew Maerkle より抜粋)

会期初日の本展オープニングに合わせて、大竹とTake Ninagawaのカタログシリーズ「SO X TN」の新作「時憶」と「網膜」を刊行(上記で抜粋したインタビュー全文も収録)。また、大竹自身が制作した「SO X TN: #1」(限定250部)の先行発売も行なう。翌15日には、東京・恵比寿のNADiff A/P/A/R/Tにてトーク・イベントも開催(※定員に達したため、予約受付終了)。

関連企画
大竹伸朗『SO X TN』最新作出版記念トーク
大竹伸朗を囲む初夏の夕べ
出演:大竹伸朗
2016年5月15日(日)18:30-20:00(開場:18:00)
会場:NADiff A/P/A/R/T
定員:50名(入場料:1,000円)
※定員に達したため、予約受付終了。

ART iT Archive
インタビュー 大竹伸朗「邂逅が生む衝動」(2013年7月掲載)
コラム 大竹伸朗「シネマ・インデックス」(2010年8月掲載)

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