『ムネモシュネ・アトラス—アビ・ヴァールブルクによるイメージの宇宙』


会場の床に置かれた「ムネモシュネ・アトラス」の再現パネル
(実際の展示方法とは異なります)

『ムネモシュネ・アトラス—アビ・ヴァールブルクによるイメージの宇宙』
2012年12月15日(土)–12月22日(土)
東京大学駒場キャンパス 21KOMCEE 地下1階 MMホール
http://www.komcee.c.u-tokyo.ac.jp/
開館日時:月–土 10:30-19:00(会場でのイベント開催時を除く)
特設ウェブサイト:http://mnemosyne-ut.tumblr.com/

ドイツの美術史・文化史家アビ・ヴァールブルクが晩年に取り組んだ図像パネル集「ムネモシュネ・アトラス」の写真パネル展示『ムネモシュネ・アトラス―アビ・ヴァールブルクによるイメージの宇宙』が東京大学駒場キャンパスの21KOMCEE地下1階MMホールにて開催される。
ヴァールブルクは黒いスクリーンが張られた等身大のパネル数十枚の上に、古代の占星術図像から20世紀の報道写真にいたるさまざまな図版を並べ、その配置を換え続けた。これにより、彼は数千年にわたるイメージの歴史を貫くモティーフを追究し、ヨーロッパ文化のうちに蓄積されたイメージ記憶の全体像を把握できる地図帳を創り出そうとした。
本展では、ロンドン大学ヴァールブルク研究所から提供を受けたデータにもとづき、ヴァールブルクが逝去した1929年に撮影された「ムネモシュネ・アトラス」全63枚の写真を、現存していない実物のパネルに近いサイズで展示する。会期中には、新作の図像パネルを加えて行なう「ムネモシュネ・アトラス」についてのレクチャーやシンポジウム、「ムネモシュネ・アトラス」を舞台装置としたパフォーマンスが企画されている。

特別イベント—ヴァールブルクの宇宙を拡張する試み
レクチャー&ダンス・パフォーマンス
2012年12月15日(土)
新作パネルによるムネモシュネ・アトラス解説 14:00-17:00(開場13:30)
講師:伊藤博明(埼玉大学)、加藤哲弘(関西学院大学)、田中純(東京大学)
Mnemosyne Atlas Performance 18:30-19:30(開場18:00)
作:原瑠璃彦(東京大学大学院) ダンス:伊藤雅子(東京大学大学院)、伊牟田有美

シンポジウム「ヴァールブルク美学・文化科学の可能性」
2012年12月22日(土)14:00-18:00(開場13:30)
セクション1「情念定型のメタモルフォーゼ—ベル・エポックのニンファ」
小澤京子(埼玉大学)、 加藤哲弘
セクション2「ヴァールブルク的方法—G.ディディ=ユベルマンのイメージ論」
森元庸介(東京大学)、 田中純
セクション3「イメージの哲学—ジョルダーノ・ブルーノとヴァールブルク」
岡本源太(岡山大学)、伊藤博明
総合討議
※いずれも入場無料。ただし、入場者数の制限を行なう場合あり

関連イベント(表象文化論研究室主催)
オーディオ・ヴィジュアル・パフォーマンス
2012年12月19日(水)17:00-20:00
出演者:長木誠司ゼミpd有志(岡本佳子、小川哲、永野京二郎、原島大輔、山上揚平)+河合政之 with 浜崎亮太

対談&映像上映 ※同キャンパス18号館ホール
マラルメ・プロジェクトIII『イジチュール』の夜へ —「エロディアード」/「半獣神」の舞台から—
2012年12月21日(金)
対談:渡邊守章、浅田彰 16:30-17:30(開場16:00)
「マラルメ・プロジェクトIII」映像上映 17:30-19:30
※いずれも入場無料。

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