現代アジア映画の作家たち 福岡市総合図書館コレクションより
2015年2月17日(火)-3月15日(日)
東京国立近代美術館フィルムセンター
http://www.momat.go.jp/FC/fc.html
東京国立近代美術館フィルムセンターでは、アジア映画を対象とする収集・保存の先駆として知られる福岡市総合図書館のコレクションから、現役で活躍するアジアの7人の監督による24の映画作品を厳選した上映プログラム『現代アジア映画の作家たち 福岡市総合図書館コレクションより』を開催する。
東京国立近代美術館フィルムセンターと福岡市総合図書館は、ともに国際フィルム・アーカイブ連盟(FIAF)に加盟しており、文化遺産、歴史資料としての映画フィルムの保存に努めている。1996年に開館した福岡市総合図書館は、福岡に関係の深い日本映画や実験映画などの収集・保存とともに、映画を通じたアジアとの文化交流、国際貢献を目的とした活動を展開している。
本特集では、福岡市総合図書館とともに福岡の映画文化を支えるアジアフォーカス・福岡国際映画祭の福岡観客賞受賞作家であるショエーブ・マンスールやダン・ニャット・ミンのほか、ベルリン国際映画祭の主要3部門やアカデミー賞外国語映画賞を受賞した『別離』で知られるアスガー・ファルハディ、南インド映画の巨匠として知られるマニラトナム、香港を拠点に製作するアン・ホイ、クルド人問題やトルコの学生運動を追ったドキュメンタリーを制作しているレイス・チェリッキ、『虹の兵士たち』でインドネシアに社会問題を引き起こしたリリ・リザの作品が上映。アジア映画の現在に触れるとともに、各監督の複数の作品をまとめて鑑賞する貴重な機会となる。また、全上映作品が日本語字幕、21作品が英語字幕付きの上映となる。
八尋義幸(福岡市総合図書館主任学芸主事)による全27作品の作品解説と上映スケジュールなど詳細はウェブサイト及び「NFCカレンダー」2015年2月号(PDF版)を参照。